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2004/05/16

■卑怯な新聞でいいのか  

今日の朝日新聞のトップ頁に、コラムニストの早野透さんが、
「卑怯な政治でいいのか」というメッセージを書いています。
こんな内容です。

「(年金保険料未納・未加入に関して、小泉首相をはじめ、多くの国会議員は)法案の衆院通過までは口をぬぐっていた。いかさま賭博みたいな卑怯なゲームである。」

共感できます。
早野さんも書いていますが、
未納や未加入が問題ではなく、それを隠し、嘘をついていることが問題の本質です。
しかも、最高責任者の首相は、
年金制度は複雑でわかりにくい、わかりやすくしなければならない。
などと他人事の発言です。
本当にこの人は首相なのでしょうか。
だれかの傀儡なのでしょうか。

話がそれていますが、
実は私の今日の怒りの矛先は、そんな哀れな小泉首相ではありません。
彼は間違って首相にされた人であり、森首相と同じく、犠牲者です。
能力のない人が、無理な仕事を引き受けた結果でしかありません。

問題は、こうした意志も能力もない人を首相にしてしまう仕組みです。
そして、それに大きく関わっているのが、マスコミだと思います。
その最たるものは、新聞とテレビです。
政治を茶番劇にしたのは、テレビですが、
新聞にもまた、意志や能力がなくなってきています。
今や広告媒体でしかなく、広告料金を高くするための記事でしかありません。
日経で一番発言力があるのは広告部門だという話が、以前ありました。
日経のスキャンダルは、その結果の一つでしかありません。

これまでも、新聞の論調は権力に迎合して、ころころ変わります。
信念も定見も感じられません。
地方分権にしても、市町村合併にしても、構造改革にしても、
小選挙区制導入にしても、年金問題や医療問題にしても、
事実をしっかりと把握し、分析し、洞察し、意志表示するなどという姿勢はありません。
情報をしっかりおさえていたら、もう少しまともな問題設定と編集ができるはずです。

かつて朝日の有名な論説委員が小選挙区制度に関して、私は社内誌の考えとは違うのだがといって反対論を後で語っていた現場に出くわしたことがあります。
自社に影響を与えずして、何が論説委員だ、といいたかったです。
しかも、小選挙区制度が導入された後の話です。
それ以来、私は新聞者の論説委員を信頼できません。

いまの社会風潮を育ててきたのは、新聞やテレビです。
その反省がなくて、何をいまさら、「卑怯な政治」などというのでしょうか。
せめてもう1か月前に言うべきです。
衆院を通過してからいいだすのは、小泉首相と同じです。

新聞社の皆さん。
あなたたちは大きなメディアをもっているのです。
たった一人の若者でも、大きな社会変化を起こす時代です。
それなのにあなたたちは、卑怯な政治に迎合して、
戦いに勝ち目が出てきたら、今度は卑怯とののしり始める。
せめて、リスクをとってがんばっている若者を応援するくらいやってもいいはずです。
しかもそれどころか、あなたたちは、弱い者いじめが得意です。

自分は安全なところにいて、痛みに耐えよ、とかイラク復興を支援しよう、などと言っている、卑劣な誰かと同じではないでしょうか。

そういいながらも、新聞購読をやめられない自分に少し嫌悪感をもちます。
私も卑怯なのでしょうか。

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コメント

こんにちは。
先日のイラクでの人質事件の時に思ったのですが、「新聞取るのやめませんか?」キャンペーンです。
日本は他国に比べて、新聞の宅配購読者が多いそうです。
新聞を読むなとは言いません。
必要なものは、駅頭で買えばいいのです。
権力に迎合せずに、市民に真実を伝える新聞を毎朝買えば良いのです。
何を書いても定期購読してくれると思っているからこそ、新聞社も傲慢になるのではないでしょうか。
もひとつ言うなら、30代以下では新聞を宅配購読している率がぐっと下がっていると思います。
新聞の主な読者である60代以上の方々が、新聞の宅配購読を止めてくれるだけで、ずいぶんと新聞社にとっては脅威になるでしょう。
こんなアイディアはいかがでしょうか。
ちなみに我が職場では、日経・読売・千葉日報を取っています。経費削減の折り、ぜひとも地域に貢献してくれる千葉日報以外の新聞は購読を止めるように働きかけてみます。

投稿: shimoyama | 2004/05/16 23:26

佐藤さん、こんばんは。
新聞をやめてはや1年半。
テレビをやめてまもなく3年。
はじめはコワゴワでしたけれど、慣れてしまえばどうってことありません。
意外なメリットとして新聞をやめたら家庭ゴミがたいへん少なくなりました。
必要な情報はどこからか入ってくるので、新聞はもうとらなくてよさそうです。
代替療法のアンドルー・ワイルが健康法として「ニュース断食」を挙げています。
新聞・テレビを絶つことは健康にもよいような気がしています。

投稿: 巡礼者 | 2004/05/16 23:42

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