■家族会の怒りに共感します
今週は怒りのメッセージが多かったのですが、
表現も含めて、少し品格がないと女房に指摘されました。
それで昨日は怒りをお休みさせたのですが、やはり怒りが静まりません。
拉致被害者家族会に批判メールがたくさん届いているそうです。
昨日見てみたら、横田さんがそれに対して、コメントを書いています。
もしまだの方はお読みください。
http://www.sukuukai.jp/houkoku/log/200405/20040525.htm
それにしても哀しいことです。
朝日新聞(まだ止められずにいます)の昨日の朝刊にこんな市民の声が載っていました。
・被害者家族の怒りの言葉を聞いて「ちょっといいすぎじゃない」「小泉さんがかわいそう」と、応援していた気持ちに変化がでました。
・あせる気持ちもわかりますが、批判ばかりしている皆さんを見ていてさみしくなり、テレビを切りました。
・何の権利があっていいたい放題なのか。
きっと素直な意見なのでしょうし、
これだけ読むとうなずく人もいるでしょう。
とても私たちのこころにはいりやすい言葉です。
しかし、私がもっとも嫌いな発言です。
こうした人たちがアウシュビッツを支えてきたのです。
つまり私たちが、という意味です。
統治のための情報体制は整備されてきています。
異論を挟むことのできない社会に向かいだしているのかもしれません。
相手の立場を思いやれない、非当事者たちが、寄ってたかっていじめを行う構造をどうすれば、変えていけるのでしょうか。
米兵のイラク人虐待が私たちの社会でも行われだしているのです。
しかもその本人たちは、善意の顔をして、そのいじめに荷担しています。
朝日新聞の記者の悪意(「善意」の悪意ですが)も感じますが、
こういう発言をした人たちに、怒りを感じます。
しかし、どうして彼らにその怒りを伝えればいいのでしょうか。
あるいは、
私の感覚がおかしいのでしょうか。
その可能性もかなりありますが、
とりあえずは家族会にエールのメールとカンパを送りました。
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コメント
「何の権利があっていいたい放題」なのではなく、それほど強い悲嘆と憤りを感じているということでしょう?
管理社会に住んでいる人間にとっては、このように強い感情を表現する個人に違和感を持つのだと思います。
政権に対して異を唱える人を「非国民」を呼ぶようになるまであと一歩ですね。
それにしても新聞・テレビはろくなものじゃないですねー。
新聞は地域情報を知るために千葉日報を読んでいる他は、ニュースサイトを複数見てまわり、blogで補完するようにしています。
TVはここ数年ほとんど見ていません。TVを良く見ているのって「高齢者」というイメージがあります。ウチの親(60代)は毎日4~5時間は見ています。
映画「マトリックス」のような状態になっている感じです。
投稿: shimoyama | 2004/05/28 13:54
shimoyamaさん
すみません。
私もまだテレビのニュースを聞きながら一喜一憂しています。
高齢者になりつつあるのです。
ネットでカバーしようと思ったら、
目の使いすぎで、網膜はく離のおそれがあると言われました。
高齢者は辛いです。
投稿: 佐藤修 | 2004/05/28 14:55
佐藤さん、ちょっと怒りのあまり無神経な書き方をしてしまいました。
「動く映像」「音による解説」「簡単な操作」「ながらで観ていられる」と、TVの方が敷居が低い使いやすいメディアなんだよな、と当たり前のことに気づきました。
TVは最悪の内容です。しかしTVはとても使いやすい。
どうしたら最悪なTVを置き換えることができるのでしょうか。ちょっと大きな課題ですね。
投稿: shimoyama | 2004/05/28 20:39
shimoyamaさん
コミュニケーションは難しいですね。
私の先のコメントは下山さんに共感しているコメントです。
下山さんの視点には基本的に共感していますので、
下山さんの発言には誤解はしません。たぶん。
最悪なTVを置き換えることができるのでしょうか、という問題に関して言えば、市民共同出資によるNPO放送を持つのがいいですね。
CSならリアリティはあるでしょう。
市民共同発電の動きがありますが、
市民共同テレビ局づくりも、これからの課題ですね。
今日は疲れました。
今戻ってきました。
投稿: 佐藤修 | 2004/05/28 23:37
今は良い時代になりました。
横田さんがご自分の弁明を堂々と載せることが出来るわけですから。
救う会で全編を録画して、ネットで流すこともできます。
福田さんの名言、「あんたのところは生きてんだから少しは静かにしていなさい。」だって、どのような経緯だったかを知ってから批判したいと思っていました。
これからは私たち自らも情報発信していくことができます。
そしてどのように連携していくか、連携していけるかが大事になってくるんでしょうね。
投稿: 聞きかじり | 2004/05/31 17:53
聞きかじりさん
ありがとうございます。
そうですね。
ただ、情報発信はできるのですが、それがマスコミの対抗力になるためにはまだ何かがかけているような気がします。
何がかけているのでしょうか。
ご指摘のように、
どう連携していけるかですね。
その妙案は見つからないので、
ともかくどんどん情報発信してことにします。
いつか連携できますように。
投稿: 佐藤修 | 2004/05/31 18:19
>その妙案は見つからないので、ともかくどんどん情報発信してことにします。
ブログで発信されていれば、かなりの連携が取れることが解っています。
後は如何に多くの方が情報を発信していただけるか、そして手を取り合って協力していけるか、と言うところまで来ているようです。
これだけは店番で縛られている私には、いかんともしがたいです(^ ^)
投稿: 聞きかじり | 2004/06/02 11:32