■強制と自発
CWSコモンズのほうで何回か話題にしましたが、
学校の式典で国歌斉唱が強制される動きがあります。
これまで何の抵抗もなく、国家を歌っていたのに、
強制されることによって歌うのを止めて、処分された体育系の教師の話が、テレビで紹介されていました。私とほぼ同世代の教師です。
イソップの寓話に、こんな話があります。
小学3年の時に読んだのですが、ずっと頭に残っている話です。
山にきこりがやってきて、樹に「枝を1本くれないか」と頼みました。
親切な樹は、枝の1本くらいならいいだろうと思い、分けてあげました。
きこりは、その枝をもらうと、持参してきた刃を枝につけて斧をつくりました。
そして、森の樹木を伐りだしました。
枝をあげた樹木も含めて、森はすっかり伐られてしまいました。
ナチスが欧州で活動を広げだした時に、
欧州の労働組合関係者は、まあポーランドくらいはと思って、侵攻を見過ごしました。
自らに被害が及びだした時には、もう止める力はなく、欧州はナチスに席巻されてしまいました。
ちなみに、私は国家も国旗も好きです。
しかし、強制は大嫌いです。
石原都知事も小泉首相も、愛国心の全くない人だと思います。
| 固定リンク
「政治時評」カテゴリの記事
- ■北朝鮮のミサイル発射報道のたびに軍艦「天安」沈没事件を思い出します(2023.02.20)
- ■ドラマ「ガラパゴス」を観て心が揺さぶられました(2023.02.15)
- ■湯島サロン「市会議員選挙に立候補して考えたこと」報告(2023.02.01)
- ■国家の安全保障のために政府には「機密」があってもいい、という「常識」(2023.01.26)
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
コメント