■殺し合いを止められない社会、止めない社会
イラクの殺し合いが止まりません。
毎日のように報道される死者のニュースに、だんだんと慣れていく自分に気づいて、ぞっとします。
この解決策は何でしょうか。
たまたま20年前に書いた論文が出てきました。
「21世紀は真心の時代」。
毎日新聞社の懸賞論文で入選したものです。
そこに、私なりの解決策が書かれていますが、しかし時代はそうはなりませんでした。
この論文を、次の更新時にCWSコモンズに掲載します。ぜひ読んでください。
イラクの惨状は、理由があります。
しかし、私にとって、もっと許せないのは、脱北者を北朝鮮に強制送還する中国の対応です。日本も、つい最近までは同じ姿勢だったと思いますが。
最近、話題の野口さんの事件で中国政府に逮捕された脱北者の人たちは、おそらく北朝鮮に送還され、もしかしたら「死刑」になっているかもしれないといわれています。北朝鮮の「死刑」は「リンチ」かもしれません。
送還したら殺されるかもしれない、と知りつつも、送還するということはどういうことでしょうか。
人間の感情として、どうしてそんなことができるのか。
イラクの「テロ」集団による殺人とどこがちがうのか。
子供たちにもわかるように説明してほしいものです。
もっと違和感があるのは、
北朝鮮の体制を知りながら、国家としての正当性を認めていることです。
テレビで報道されている北朝鮮の社会状況がもし本当ならば、
手をこまねいている私たちもまた、殺人幇助の咎を受けなければいけません。
殺人に加担しないと生きていけない時代の不幸を嘆かずに入られません。
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コメント
こんにちは。今日も「子どもに社会性をつけさせるための脳の研究」みたいなニュースを見ました。
しかし、ゲームやバラエティ番組なんかささいなものです。
私たちが住んでいるのは「総理大臣が虐殺を公然と支持している国」なのですから。
このことの罪深さからすべての大人は目をそらし続けています。真実を見つめ考えることを行わない社会。
出生率を低下させ、滅ぼすことが唯一の善行なのでしょうか。などとネガティブなことを考えてしまいます。
投稿: shimoyama | 2004/06/30 19:21
下山さん
ありがとうございます。
>出生率を低下させ、滅ぼすことが唯一の善行なのでしょうか。
なるほど。
滅びの時代ですね。
でも滅びるのはいいですが、
滅ぼされるのは嫌ですね。
自爆テロと人道支援。
どちらが子どもたちに社会性を与えられるのでしょうか。
投稿: 佐藤修 | 2004/06/30 21:44