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2004/07/05

■生産者と消費者がリスクをシェアする経済 

梅雨だというのに、夏のような天気が続いています。
雨が少ないのが気になります。
昨年は雨が多く日照が少なかったので、果物は美味しくなかったですし、お米も不作でした。気候に大きく影響される農業や果実栽培は大変だったようです。
今年は、その反対で、日照も多く、今のところ果物は美味しいです。
しかし、今年の夏はどうなるのでしょうか。

果物や農作物が、天候に振り回されるのは仕方がないことです。
それを克服しようと、さまざまな努力が行われてきました。
身勝手な自然に負けない品種改良も進んできました。
その延長に、農業の工業化がありました。

一見、これはいいことです。
農業生産者にとっても、消費者にとっても、いいことのように思います。
しかし、私はここにこそ大きな問題があるような気がします。
もう一度、自然とともにある食材のあり方を考える必要がありそうです。

生活者は、すでにそうした動きを身体的にはじめています。
身土不二、地産地消、自家栽培、生産者とのつながり志向。
次は、自然に影響される労働成果のリスクをシェアすることかもしれません。
冷夏などによる不作のダメッジは、消費者も負担する仕組みができれば、食の安全性はさらに進められるかもしれません。
生産者のコストと消費者のコストの取り合いの構図が、三菱自動車の悲劇を起こしたことから学ぶことがたくさんあります。

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