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2004/07/08

■プロ野球への違和感  

私はプロ野球にほとんど関心のない人間です。
一度も観戦にいったことはありません。
そういう人の意見として聞いてください。

いよいよ1リーグ制に向かっての動きが現実のものになりました。
しかし、選手やファンを無視した、オーナーたちの密室会談で進められているためか、批判が多いです。たしかに、老人たちにいいように扱われているような気がします。それに対して、ファン離れが進まないかなどという、内容のないコメントが多く、建設的なコメントはあまり聞けません。

選手たちは不安でしょう。反旗を翻したくても、翻しようがありません。自らの首をしめかねないからです。選手会の古田さんのコメントは、極めて良識的で、共感できます。しかし、どうしたらいいかは難しい問題です。

私がプロ野球に対して違和感というか、反感を持つ点は、二つあります。
まずは優勝時のビールのかけあいに象徴される姿勢です。見ていて不愉快になります。
大げさに言えば、資本主義の悪しき側面を象徴していますが(大きな意味を含意しているように思います)、しかし、それはまあ、たいした問題ではありません。
一番の違和感は、契約金や年俸の高額なことです。
確かに大変な努力と選手寿命の短さなど、説明はいろいろあるでしょう。
しかし、額に汗して働いている人から見れば、夢のような話です。
プロ野球選手だけではありませんが、こうしたタレントたちの契約金の額が話題になるたびに、経済の崩壊を実感します。

しかも、不思議なことに、その高額な年俸をファンが喜んでいることです。
高額な年俸を得る選手がいる一方で、安い給料しかもらえない選手もいる。
しかも、そうした人たちが同じチームを構成している。
権力管理型組織です。
とても人間の組織とは思えません。
金で動機付けられただけの組織にしか感じられません。
そうした組織であればこそ、金の世界を抑えているオーナーたちの私物になりうるわけです。
選手たちは自立した存在ではないのです。
稼ぐための組織の要素でしかありません。そして、選手はそれに甘んじているようにしか思えません。年俸を競いあうことの意味にすら気づいていないのです。

もし高額な年俸の一部が、自らの立場の自立性やプロ野球の発展の正常化に使われていたら、こうはならなかったかもしれません。
現状は自業自得と言うべきかもしれません。

プロ野球だけが問題なのではありません。
お金至上主義の社会の、一つの象徴がそこにあります。
まだまだバブル経済は続いています。

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