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2004/07/10

■税金を湯水のように使う首相のアカウンタビリティ  

財政赤字といわれますが、私の知る限りでは、中央も地方も、依然、無駄遣いは減っていません。霞ヶ関は、相変わらず形だけのプロジェクトにたくさんのお金を出していますし、助成金はむしろ増えているように思います。

私が一番気になるのは、イラクにしろ、北朝鮮にしろ、
私たちにはわからないままに、税金が湯水のように使われていることです。
そして、その大きな判断基準が、首相の自己利益に拠っているように思えることです。
かつて「外交機密費」なるものが話題になりましたが、
ここ数年の首相官邸が使った費用の内訳は公表されるのでしょうか。
「官官接待」や「議員の公費転用」などが糾弾されていますが、小泉首相の乱費に比べれば、かわいいものです。
企業経営者には背任訴追があり、賠償を要求できますが、
首相には背任と言う概念はないのでしょうか。
かなり高額なお金を使っているわけですが、
少なくとも、その大枠は公表されるべきです。

しかし残念ながら、行政が使う費用実態はなかなかわかりません。
なにしろこれだけの赤字になりながら、倒産もせずに借金がふやせるのです。
実態がわからないようになっており、責任が特定できず、
国民への説明のための数字はいかようにも創れるようになっているのでしょう。

しかし、それを支えているのが、私たち国民です。
いまなお小泉首相をお金ももらうことなく支援している人がいることが不思議ですが、
それは今なお麻原某に帰依する人がいるのと同じことかもしれません。

曽我さん家族のインドネシア報道を見ていて、どうもすっきりしません。
お金で処理し、お金で着飾る文化は、私たち国民の隅々にもう行き渡っているのでしょうか。果たして、それでいいのでしょうか。国民も騒ぎすぎです。関心を持って応援していくのと、騒ぐのとは違います。

私には最近の政府のやり方が、北朝鮮化しているように思えてなりません。
国民も同じです。
国民のレベルに合った首相しか選べないのでしょうね。
多数決原理は、まさに少数者支配のためのツールであることがよくわかります。
反省しなければいけません。

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コメント

私は、千葉在住で、現在“会社都合”に因り失業中の身で在ります。職安に行って良く判りますが、日本経済は、未だ未だ「底を打って居ない」と、痛感して居ります。そんな折、佐藤先生の、書かれている事には、全く“同感”であります。政治関係に疎い私が感じる位です。小泉首相は、イラクの戦費を「米国」に、どの位出すのでしょうか?「北朝鮮」へも。先程、インターネットで、曽我さん関係の、ニュースを読んでいました。先ず驚いた事には、インドネシアに於ける曽我さん家族は「国賓」並み。マスコミの騒ぎ過ぎも、如何なものかと思います。折角「家族全員」揃った処もっと、ソットして上げたら。と思いました。一方ベーカー駐米大使の、コメントでジェンキンズ氏身柄引き渡しは、水面下で、協議中。との事で「日本」様様と言う感じ。小泉さんは、赤字に為った分、国債発行すれば、付けは、後回しで済むとでも思っているのでしょうか。失業で32千人の「自殺者」を、出している国が!

投稿: 根本賢二 | 2004/07/17 22:17

スミマセン。一言、尾ひれを付けるのを、忘れていました。
因みに、インドネシアに曽我さん家族を、迎えに行く飛行機がチャーター便だそうで、JALが、落札の結果『1円』で、お出迎えに行くそうです。
日本国民は、何処を向いて行くのでしょうか・・?

投稿: 根本賢二 | 2004/07/17 22:35

根本さん
ありがとうございます。

他人のお金(税金)で大盤振る舞いをするのは気持ちがいいでしょうね。どうもこれは日本の政治家の共通した姿勢のようです。
行政人もその落ちこぼれ(外郭団体関係者)も、偉い人たちは同じですね。それを(選挙などで)応援しているのが、私たちなのですが。

JALの件、知りませんでした。
当分、JALに乗るのを止める事にします。
こうした費用も、他人の金(個人の航空運賃)からでる訳ですから。


投稿: 佐藤修 | 2004/07/18 07:49

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