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2004/09/14

■被害にあった人の笑顔

最近、とても気になる事があります。

今年は台風や大雨で多くの被害が発生しました。
その被害にあった人たちが、テレビの取材に応じて回答する顔がとても和やかなことです。笑顔を浮かべて、家が流されたとか、家中がドロだらけになったとか答えているのです。どうも被害のリアリティが実感できません。
むしろ不気味さを感じます。

現実感覚を失いつつあるのは、どうも子どもたちだけではないようです。

実は私も例外ではありません。
昨日、セロのマジックのテレビ番組を見ていました。
昔はこうしたマジックに感心していたのですが、最近は、感激しません。
なぜかといえば、CGとの区別がつかないのです。
CGの世界はもっと驚がく的なショーが可能です。
ですから、どんな不思議なマジックでも、すごいとは思いますが、それがどうしたという冷めた気分がどこかにあります。

40年前にSFの世界で盛んに語られていたことが現実になりました。

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