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2004/11/03

■CSRの欺瞞性 

企業では最近、CSR論議が盛んです。
それは悪いことではないかもしれませんが、
その欺瞞性には腹がたちます。
CSRすらもイメージ戦略の道具になっているからです。
ISO14000もそうでしたが。
所詮はアナリストやインベスター向きの表層的な活動であり、それに便乗したコンサルティング会社の儲け主義を利するだけのものが少なくありません。

その証拠は、各社のCSRレポートの内容を見ればすぐわかります。
社会的視点はほぼ皆無です。

私は企業のCSRのポイントは、そこの社員(経営者と従業員)がどのくらい社会常識を持ち、どのくらい自分らしい生活をしているかだと思います。

それはともかく、こんなことをどう考えますか。
31日のコムケアのイベントを手伝ってくれていた人が、うっかり携帯電話をトイレの水に落としてしまいました。
大変です。使えなくなっただけではなく、データがすべて消えてしまったのです。
昔は、それでも乾かせば、回復することもあったようですが、最近は回復しないそうです。つまり濡らしたら、だめになるのです。
馬鹿な話です。
そうならないようにするのはそれほど難しくはないはずです。
しかし、ドコモ、いや、どこもやろうとはせずに、むしろダメにする方向に進んでいるのです。
これが昨今の商業主義の実態です。

自動車メーカーが、水中に没した時にドアや窓が開けられなくなる方向に開発を進めてきたのと同じです。犯罪に近いと私は思っています。

いずれもCSRでは評価の高いメーカーの姿勢です。
やるべきことをやるのが、CSRの原点です。
それがわかっていない会社のCSRレポートなど、読む価値もありません。
CSRに関するシンポジウムも多いですが、そんなまやかしに疑問を思う担当者はいないのでしょうか。

どこか、本当のCSRレポートを創る会社はないでしょうか。
ぜひお手伝いしたいです。

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