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2004/12/08

■思考停止に立脚した社会 

国家、あるいは組織の立脚点は二つあります。
恐怖と信頼です。
北朝鮮は恐怖を、日本は信頼を基盤にしています。

と思っていました。
ところがどうももう一つの立脚点があることに気づきました。
思考停止です。
思考を停止すれば、恐怖も信頼も無縁になります。
今の日本は、どうやらそこに向かっているような気がしてきました。
忌まわしき歴史の再来です。

最近、現代政治の正当の手続きが行われずに国家権力を発動する仕組みが整いつつあるような気がします。
政治の世界には「単純化」理論と言うのがあります。戦時に例外的に元首や軍に与えられる独断的権限が、平時にも与えられていく傾向です。
わずらわしい問題には関りたくないという生活者と関らせたくないとおもう為政者との利害がぴったり合うのです。それを加速させるのが、「パンとサーカス」政策です。それと、単純な呼びかけ言葉も効果的に使われます。ヒトラーの「わが闘争」のスピーチは長いですが、心に届くマジックワードが繰り返し使われれば、人はそれに捕らえられてしまいます。

いま、改めて信頼の大切さが意識されだしています。
ソーシャルキャピタル論が、そのひとつです。
しかし、信頼行為には主体的な判断のエネルギーとリスクが伴います。
パンとサーカスに浸っている人たちには、あまり人気はないようです。
そのためか、事態はますます信頼をないがしろにする方向に動いています。
それを加速しているのが、多くの政治家と財界人です。
もちろん企業のほとんども、それに加担しています。
今の産業構造は、信頼関係がなければないほど売上が高まる仕組みになっているからです。
いや、それだけではありません。
彼らもまた、思考停止しはじめたのです。
最近やっとそれに気づきました。
教えてくれたのは小泉首相です。そして多くの財界人たちです。

かつての日本も、かつてのドイツも、信頼の基盤を壊すことで、滅びました。
なぜ社会のリーダーたちは、それに気づかないのでしょうか。

最近、あまりにも事件が多すぎて、個々にコメントする気がどうも起きません。
そのため抽象的な書き方になってしまいました。
信頼を大事にする文化は、どうしたら回復できるのでしょうか。
思考停止から抜け出すにはどうしたらいいでしょう。
実は、私もまた、そこに陥っていたことに気づきました。

人生を変えることにしました。
まあ、そとからはその変化は見えないでしょうが、元気が出てきそうです。

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コメント

> 人生を変えることにしました。

この箇所に来たときに、「おおっ」と思わず声を出してしまいました。

おっしゃるとおり、社会の信頼回復。
そして、長続きするライフスタイルを選んで、地球を食いつぶさずに将来の世代に渡すこと。
やることがほんとうにたくさんあります。

私も尽力してまいります。

田辺

投稿: 田辺 大 | 2004/12/10 16:11

田辺さん
ありがとうございます。

ところで、田辺さんたちのマニフェストに関する小冊子、読みました。
田辺さんのメッセージが私には一番面白かったです。

コメントと関係なくてすみません。

投稿: 佐藤修 | 2004/12/10 19:40

佐藤さん

お返事をありがとうございます。

> ところで、田辺さんたちのマニフェストに関する小冊子、読みました。
田辺さんのメッセージが私には一番面白かったです。

ご感想をありがとうございます。

読者の方で、ご興味がある方は、是非ご覧になってみてください。
楽しいコラムが満載です。

東京財団マニフェスト研究会(名前はいかついですが。)
http://www.tkfd.or.jp/division/research/op/b_14.shtml">http://www.tkfd.or.jp/division/research/op/b_14.shtml

投稿: 田辺 大 | 2004/12/13 12:12

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