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2004/12/17

■NPOの信頼性

今日の朝日新聞の記事です。
マンション建設大手「長谷工コーポレーション」などから現金計3300万円を脅し取ったとして、恐喝の罪に問われた特定非営利活動法人(NPO法人)「消費者問題研究会」会長で、元暴力団組員の榎原一吉被告(56)に対し、東京地裁は17日、懲役6年(求刑懲役7年)の実刑判決を言い渡した。

2つのタイプの組織が出てきます。NPO法人と暴力団です。

「暴力団」という組織が存在を認定されていることを、私は以前から不思議に思っています。
法律(暴対法)によれば、暴力団とは、「その団体の構成員(その団体の構成団体の構成員を含む)が集団的に又は常習的に暴力的不法行為等を行うことを助長するおそれがある団体」と定義されています。そんな団体は存在しないようにすればいいと思うのですが、法的に存在が認められているということです。しかも、指定暴力団というのまであります。すごいネーミングです。

それとは逆に、NPO法人、正確には特定非営利活動法人は、実態に関係なく、非営利活動に取り組む組織というかたちで、組織の公益性や信頼性を保証されています。最近の社会風潮もまた、NPOの公益性を強調する方向にあります。
しかし、その二つが、実はほぼ同じ活動ができることを、この記事の事件は示しています。
組織や制度は人間が使うものですから、それは当然起こり得ることですが、名前は組織の印象を大きく変えます。言葉にだまされてはいけません。

暴力団とNPOが同じものというつもりはありませんが、
同じこともありうることをしっかりと認識しておくことが大切です。
マフィアは企業になり、NPOになっていけるのです。

昨今の安直なNPO設立ブームに、いささかの違和感をもっています。
本当にNPOは信頼できるものなのでしょうか。
NPO支援にささやかに関わりながら、いつも頭から拭えないでいる悩ましい問題です。

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