■市町村合併の効果
霞ヶ関主導の市町村合併がさまざまな歪みを起こしています。
みなさんの市町村ではどうなっていますか。
私が関わらせていただいている市町村はほとんどみんな合併に取り組んでいますが、すべて問題を起こしています。
なぜでしょうか。
それは住民不在だからです。
組織を管理している人たちが、責任逃れのために合併に取り組んでいるのがほとんどのように思います。
都市銀行の合併と同じです。
銀行の場合、すべてが合併して最後にそれが倒産すれば問題は解決しますが(銀行機能はもうじき不要になるでしょう)、自治体の場合はそうはいきません。
合併問題のために、この数年、多くの自治体の職員は無駄な仕事に取り組まされています。そして、合併が頓挫しそうになると職員の仕事は停滞します。そんな現実をいくつか見ています。本当に無駄な話です。
この数年、私が関わらせていただいている市町村の多くの職員はまじめに仕事をしているようには思えません。
市町村合併は一体どういう効果を発揮するのでしょうか。不思議なことに、そうした議論をする人がいないのです。
どなたか合併の効用を教えてくれませんか。
もちろん住民にとっての効用です。
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コメント
市町村合併に対する住民の素朴な感想、合併後の状況をいろいろ調べたいとおもいます。ご指導ください。
投稿: 地力の美学 | 2005/01/27 17:31
茅根さん
ありがとうございます。
地力の美学、読ませてもらいました。
とても参考になりました。
皆さんにもぜひ読んでほしいです。
市町村合併に関しては、私は市町村分割主義者です。
統治のための自治体政策であれば、合併が効率的です。しかし、生活のための自治体づくりであれば、躊躇なく、分割が効果的です。
そして、分割した上での広域交流の仕組みを創れる時代です。
まあ、極めて荒っぽく言えば、それが私の意見です。
ところで昨日、「むらまち工房」というのがスタートしました。CWSコモンズのほうで、あさっての更新時に簡単な報告を書きこみます。
もしかしたら茅根産の世界とつながりそうです。
いつかお会いできそうな気がして、うれしいです。
投稿: 佐藤修 | 2005/01/28 07:52