■混雑緩和のために道路をつくるとさらに混雑が増えてくる話
離婚が増えているために母子家庭が急増し、離婚母子家庭への支援拡充が課題になりそうだと今日の新聞が報道しています。
何か問題が起こると「支援」です。
まさに今は支援社会です。
自動車の渋滞を緩和するために道路を整備し増やしていくと逆に渋滞が増えると言う話があります。道路を整備すると、自動車の利便性が高まりますから、自動車の利用者が増えて交通渋滞はさらにひどくなるというわけです。
問題の根本解決を図らずに、対症療法的に問題を解決するために「支援」の仕組みを充実していくと、問題はますます深刻になってくることは少なくありません。
なぜそうなるかと言えば、問題の捉え方が間違っているのでしょう。
環境問題解決のために静脈産業を拡大させようなどという馬鹿げた議論が一時期盛んでしたが、それと同じで問題の設定を間違えると解決どころか事態をさらに悪化させかねません。
安直に支援などというべきではありません。
問題をしっかりと見据える姿勢が、最近どんどん失われ、安直な問題設定と安直な解決策が打ち出されて、安直に問題が「解決」されてしまう昨今の風潮が気になります。
ところで、男性の皆さん。
みなさんの家庭は実質的な母子家庭になっていませんか。
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