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2005/01/24

■衆議院本会議場から退席した民主党を支持します 

今日は仕事をするために自宅にこもっていました。オフィスに行くと来客で仕事はできないからです。
昼食が終わった1時過ぎにテレビで衆議院の本会議の中継をやっていました。会場で寝ている人も見えました。そういう人をもっとクローズアップしてほしいものです。
代表質問で民主党の岡田党首が質問をしていました。なかなかの熱弁です。そして小泉首相の答弁。ここまではまあ退屈でした。
テレビを切って仕事に戻ろうとしたら、首相の答弁に岡田さんが論点を少し絞って再質問を始めました。それがなかなかのものでした。岡田さんを見直しました。そして、小泉首相が用意されたペーパーなしに、どう答えるか楽しみになりました。
ところがです。小泉首相は再質問された項目を並べ上げた上で、それらについては既に説明してあると答えて、終わったのです。唖然としました。
議会も唖然としたのか、早速、議員たちが集まって収拾策を議論しだしました。そのすぐ近くで、首相はニヤニヤしていました。岡田さんは遠くでムッとしていました。
議長が岡田さんの再質問を認めましたが、岡田さんはそれが納得できず、席を立たずに再調停させる指示を出したようです。また各グループの交渉係が集まって議論を始めました。そして今度は首相が補足答弁することが議長から発せられました。首相は、なんと再質問には民主党の意見も含まれていたが、質問には最初の答弁ですべて答えていると回答しました。これは補足とはいわないでしょう。人を馬鹿にした発言です。私ならすぐに切れて席を立つでしょう。岡田さんはこらえました。そしてまた議員の調整。そしてまた首相の補足とはいえない人を馬鹿にした「補足意見」がありました。ついに岡田さんは呆れて席を立ちました。民主党議員はみんな退場です。そして、その後は、残った人たちで継続です。次の質問者は自民党の幹事長です。もちろんテレビを切りました。茶番は退屈ですから。
この中断の時間はほぼ1時間です。それにすべて付きあいました。腹がたちました。
しかもです、その中継の解説をしているNHKの記者が、ひどいのです。この人は2人のやりとりを聞いていたのだろうかと思うようなバカな解説をオウムのように繰り返していました。主体性は全くありません。自民党に気兼ねしているか、あるいは解説能力のない人かのいずれかとしか思えません。解説記者とは言えないでしょう。小泉首相と同じ種類の人なのでしょうか。

そんなわけで、折角休んで仕事をしようと思っていたのですが、すっかりやる気をなくしてしまいました。首相がこんな手抜きをして許され(質問に答えずにニヤニヤしているだけです)、国営放送でもこんな映像しか送れないのであれば、もっと楽をしても、許されるなと思ったわけです。それで、女房と散歩に出かけてしまいました。また仕事が出来ませんでした。はい、すみません。

この番組をみていなかったら、きっと退場した民主党を非難したでしょうね。しかし、ずっと見ていたおかげで岡田さんの気持ちがよくわかります。
国会中継はやはり日曜日か夜にやるべきですね。平日の昼間では普通の人は見ることができません。やはり実際にみないと理解はできません。新聞で読んでも全くわかりませんし、部分をニュースで見てもモンタージュ効果でいかようにも編集できます。

実にいろいろなことがわかりました。
今日は完全に仕事をやる気分にはなれません。
こうやって、やるべきことを先延ばしている私も、もしかしたら首相と同じかもしれませんね。まあ、サルでも首相がつとまる国家の国民は、そんなものかもしれません。
反省。

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