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2005/02/01

■イラクの国民投票の結果 

イラクでの国民投票が終わりました。
これが「どのような物語」のはじまりなのかは、人によってかなり違うものだろうと思います。

私は、この選挙に関しては投票権もありませんし、その影響をそれほど受けるわけではありませんので、イラクにとっての意味は語ることはできません。
イラクで生活する人たちにとって、どういう意味があり、どういうものであったかは、残念ながらテレビや新聞からでは見えてきません。ただ、その選挙のために大勢の人が死に、憎しみを残していったであろうことは推察できます。

選挙は役割を終えた、と私は思っています。イラクで、ではありません。至るところで、です。アメリカの大統領選挙も日本の国会議員選挙も、民意を代表しているわけではないことが明白になってきましたし、操作可能性が高まっているように思います。つまり、選挙の正当性を保証する情報基盤や公正な手続きの信頼性が損なわれてきてしまったように思います。一度、崩壊した幻想は効用を失います。
選挙も国民の合意も、政治家にとっては自己主張のための道具でしかありません。
権力者が考える「国民合意」とは何なのか、一度、安部さんや小泉首相にお聞きしたいものです。

イラクの選挙で、いったい、何が変わるのでしょうか。
国民の合意が得られたのでしょうか。
その合意は、イラクでの戦いを終わらせられるのでしょうか。

戦いを止めさせることは、第三者にはできません。
しかし、戦わせることは第三者にもできることです。
不本意ながら、戦いを増幅させている側にいる者の一人として、
選挙が戦いを増幅させないことを祈りたいです。

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