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2005/05/02

■ホモエコノミクス教育 

最近のテレビニュースの終わりに必ずといっていいほど、出てくるのが天気予報とマーケット情報(為替と株の動き)です。
天気予報は役に立ちますが、マーケット情報は私にはまったく興味がありません。
株式投資もしていませんし、為替も毎日聞くほどの関心はありません。
関心がないのは我が家だけなのでしょうか。

いつからこうした経済指標が毎日のニュースで報告されるようになったのでしょうか。以前からとても気になっています。
もしかすると、毎日、私たちはホモエコノミクス教育を受けているのかもしれません。
すべての価値判断が貨幣価値で決まるような社会は、こうしてつくられたのかもしれません。

もし毎日のニュースの最後に、為替や株価ではない情報が流され続けていたら、きっと違った社会になっていたはずです。
たとえば、毎日の交通事故数はどうでしょうか。
たとえば、毎日の結婚組数と出産数。
いや、そうしたデータではなくても、一日一言的な前向きのメッセージでもいいでしょう。歴史を振り返る過去のその日の事件の一覧も面白いです。
そうした小さな積み上げが社会の文化を育てていくと思います。

もし放送が公共性を目指すのであれば、こうした問題を少しは考えてほしいものです。
テレビや新聞のパワーは、暴力的と言っていいほどに大きいです。

ちなみに、新聞の複数ページが株価だけで埋まっているのも、とても無駄な気分です。
ページ数を減らすべきでしょう。ネットで代替すべきです。
そうならないのは、きっと何かの理由があるのでしょうね。

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