« ■福知山線事故の問題の構図  | トップページ | ■世界の平和を知るための雑誌「軍縮問題資料」が復刊されました »

2005/05/07

■JR西日本の誠実な対応とマスコミの心無い態度  

福知山線事故に関しては、同じような報道ばかりで辟易なのですが、とても気になることがいくつかあるので、2点だけ書いておきたいと思います。

最近のJR西日本の対応はとても誠実さを感じます。
J&Jのタイレノール事件や米国の鉄道会社の事故対応の教訓をかなり忠実に学び、具現化しているように思います。当初の対応とまったく変わってきました。
事件や、その後の対応にはいろいろと問題はありますが、垣内社長をはじめとした最近の対応は、日本の企業には初めてといっていいくらい、誠実さを感じます。

それに比べて、記者会見でのマスコミの取材態度はひどいものです。ここぞとばかりに弱いものいじめです。第一、言葉や態度が許せないほど不愉快です。彼らには本当に事故にあった人たちへの追悼の気持ちはあるのでしょうか。それがあれば、あのような発言はできないでしょう。
昨今のマスコミの体質が伝わってきます。JR西日本の企業文化も問題ですが、マスコミ各社の企業文化はもっと問題です。そういう記者は即刻担当から外してほしいです。
自分たちに甘く、他社には厳しい日本の雇われジャーナリストは、そろそろ自己変革すべきでしょう。
見識と品格のないジャーナリストは、有害無益です。

もうひとつ気になることがあります。
過剰反応の文化の広がりを感じます。
問題指摘されそうなことはすべて止めてしまう。
そんな「リスク回避社会」に、ますます近づいているような気がしてなりません。

テレビは公共性をほとんど失っています。
それはテレビ番組を作っている人たちに社会性や公共意識がないからです。
恥ずかしくないのでしょうか。
誰か声を上げませんか。

|

« ■福知山線事故の問題の構図  | トップページ | ■世界の平和を知るための雑誌「軍縮問題資料」が復刊されました »

マスコミ時評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■JR西日本の誠実な対応とマスコミの心無い態度  :

» マスコミよどうするのだ。批判あふれるココログでのボーリング大会関連投稿。 [雑談日記 (徒然なるままに、、。)]
 「ココログ全文検索β版」で「マスコミ」のキーワード検索すると今回の西日本JR福 [続きを読む]

受信: 2005/05/07 21:22

» 脱線事故の報道 [P-Blogアイデア&インプレッション]
4/25の朝9:18分、JR宝塚線(福知山線)で脱線事故が発生し。死者が50名を超える大惨事になった。各局やネットニュースは、こぞって、速報合戦をくり広げている。だが、かなり気になる部分がある。それは、乗客の証言を、たいした検証もせずに、そのまま流しすぎることである...... [続きを読む]

受信: 2005/05/27 15:07

» 我が信条 (Our Credo) - ジョンソン・エンド・ジョンソン [あきふみのりのブログ]
ジョンソン・エンド・ジョンソンには「我が信条 (Our Credo)」という会社の企業理念があります。 これには下記の4つの責任が掲げられています。 *第一の責任は「消費者」に対するもの *第二の責任は「社員」に対するもの *第三の責任は「地域社会」に対するもの *第四の責任は「会社の株主」に対するもの 全てのジョンソン・エンド・ジョンソンの社員は、ビジネス上の判断において悩んだ時(特に緊急事態―非常に有名な「タイレノール事件」の事例があります�... [続きを読む]

受信: 2005/05/28 21:53

« ■福知山線事故の問題の構図  | トップページ | ■世界の平和を知るための雑誌「軍縮問題資料」が復刊されました »