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2005/07/25

■不信感の増幅という「冷たいテロ」の予感

ブラジル人誤射事件は不幸でした。
それぞれにたぶんかなり納得できる理由があると思います。
その基本にあるのは「不信感」です。
一度生まれてしまった不信感はなかなか消えません。そして、どんどん増幅されていきます。安全安心のコストは乗数的に増大し、過剰防衛が過剰攻撃を生み出します。その行き着く先は破綻しかありません。

問題は、今回の無縁の若者の不幸は、実はすべての人に無縁ではないということです。いつ私に起こってもおかしくないということです。問題は不気味なほどに身近なのですが、おそらくほとんどの人はまだ遠くにしか感じていないかもしれません。

9.11事件、そしてロンドン地下鉄爆破事件。そこで死傷された人たちの数も決して少なくありませんが、もっと大きな被害はその事件が創出した「不信感」ではないかと思います。それは「冷たいテロ」といっていいかもしれません。まだあまり実感はできないかもしれませんが、「熱いテロ」よりも恐ろしい気がします。
世界が静かに壊れだしている、そんな不安がぬぐえません。
自爆テロとは、実は社会そのものを支えている信頼感を壊してしまうことなのかもしれません。
「21世紀は真心の時代」と考えていた私の思いは、完全に逆方向へと動き出しています。「冷たいテロ」はすでに日本社会に静かに広がりだしているのかもしれません。
それに抗して生きていかなければいけません。
大切なのは、隣人を信ずることです。たとえだまされたとしても。

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