■アスベスト労災認定事業所の発表姿勢
厚生労働省がアスベスト労災認定事業所234箇所を発表しました。
但し、具体的な所在地は発表されませんでした。厚生労働省の犯罪体質は変わっていません。
組織の場合、犯罪は事実を隠すことから始まります。
これまでも何回も繰り返してきたことです。そして何と多くの死者を出してきたことでしょう。しかも、誰もほとんど責任を取らないままできています。
所在地を伏せたのは「風評被害」などを懸念したためと朝日新聞には書かれています。
風評被害とは事実を中途半端に隠すことから始まります。少しは現実に目を向けてほしいです。
アメリカの危機管理やコミュニケーションの出発点は常にフランクネスであり、事実を積極的に発信することです。
日本のリスクマネジメントコンサルタントは、それとは逆の指導をしているような気がしてなりません。
悪質なコンサルタントに、日本の組織は食い荒らされているのかもしれません。
同じ職種の者として反省しなければいけませんが、寂しいことです。
今回の事件は、フィブリノゲン納入先公表の時を思い出させます。
厚生労働省には情報参謀はいないのでしょうか。
まあ癒着している情報コンサルタントにだまされているのかもしれませんが、
風評被害のことくらいは自分でも少しは勉強してほしいものです。
すぐにでも詳細の所在地を発表し、対策や事実収集に取り組むべきだと思います。
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