■耳を失いつつある社会
神奈川11区から天木直人さんが立候補されたことが平和に関心を持つメーリングリストなどで話題になっていますが、テレビではほとんど報道されませんでした。おそらく論点が時流にのっていないのかもしれません。ニュース23では取り上げはしましたが、羽柴秀吉さんとほぼ同じ取り扱いでした。それが悪いとはいいませんが、取り上げ方がもう少しあっただろうに、と思います。この番組は「平和」をかなり重視して番組特集などを展開しているはずなのに不思議です。
私は、ホームページ(CWSコモンズ)で選挙開始前荷「緊急のお願い」である呼びかけをしましたが、おそらく読んでくれた人は100人前後だと思います。
私はそこにも書きましたが、天木さんの立候補には不賛成ですし、天木さんご自身にも面識がないので真意はわかりませんが、平和やイラク派兵を議論する契機をもたらす可能性を感じました。しかし、新聞やテレビはほとんど興味を示さなかったようです。
もちろん現地では全国から集まった人たちによる「勝手連」が生まれているようですし、メーリングリストでの呼びかけもあります。今日、集会を開いているはずです。報道されるかどうか、気になります。
昨日、首相官邸の前で自殺を図った女性がいました。テレビでは報道されましたが、なぜか新聞では見つけられませんでした。本来であれば、大きな記事になってもいいはずです。さまざまな意味でとても考えさせられる事件だからです。
一説には、精神状況がおかしい人といわれているようですが、これはなにやら不気味な説明です。
今の社会は、理解できない問題が起こると問題を起こした人の特殊な理由にしてしまい、問題から発信されているメッセージを聞こうとしない傾向があります。
制度や常識から外れた人は、その人が悪いと判断されるわけです。
それがとても気になります。
強い立場の人にはみんな耳を傾けます。
私の気のせいか、この数日、テレビはまた小泉自民党に与しだしたような気がします。昨日の報道ステーションは明らかに小泉支援でした。
個人的な主張があってもいいのですが、中途半端なモンタージュ効果は使ってほしくないものです。映像の威力は暴力的ですから。
キャスターの問題というよりも、その背景に何か大きな力が働いているような気もします。
どうも最近の新聞記事やテレビ番組には偏りを感じざるを得ません。
引きこもりたくなってしまいます。
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コメント
報道ステーションはライターがいるそうですがまあ視聴率でしょうね。
投稿: 砂上 | 2005/09/01 08:12