■仁義の大切さ
新たな小政党がマスコミのキャスターまがいたちのイジメにあっているような気がします。
特に長谷川さんの「移籍」に関する批判が少なくありません。数合わせではないかと言う人がいますが、数合わせなのです。何をいまさら、と言いたいところです。そういうわかりやすいところには、そして相手が弱いところには、みんなイジメを始めます。最近の日本人は昔と違って、弱いものへのイジメが好きになっています。きっと自らがいじめられているからです。いじめに耐えてこそ、有名になれるのが日本の社会なのかもしれません。陰湿な社会です。それをこそ、変えなければいけません。それに比べたら郵政民営化などは瑣末な問題です。
今度の選挙では、日本の未来が問われていると私は思っていますが、そのポイントは、思いやる心や人間的な痛みへの理解や嘘をつかない素直さです。そうしたことを捨ててきた結果が、今の日本社会です。この文化を創出し、そこに乗っているのが、財界と政界の長老たちだと思います。
先日、テレビで田中康夫さんが、「財政の借金を160兆円も増やしておいて、何が構造改革だ」と話していましたが、その通りです。しかし小泉首相に迎合している番組のキャスターやコメンテーターは全く反応しませんでした。彼らが考えている構造改革は権力と富の集中であり、そこに自らを寄生させるポジションの確保です。そうとしか思えない人が多すぎます。
イジメの尖兵たちは、比例区並立という巧妙な枠組みの中で当選が確約されています。自らの生活を守ってもらいながら、相手をいじめるのが彼らの役割ですが、こういう人が成功する社会でいいのでしょうか。次世代に胸をはれますか? 彼ら、彼女らの品格を哀しみます。
しかし民主党の岡田代表もまた、その土俵に乗ってしまっています。「自民党というコップの中での争い」などと言っては、同じ狢であることを露出しています。想像力が完全に欠如しています。自らは小さな問題ではなく大きな問題に取り組んでいると力説していますが、もしそうなら無視すればいい話です。私には岡田さん自身が小さな問題に終始しているようにしか思えません。今の彼には大局を見る眼がありません。しかし、ここは岡田さんに期待せざるをえませんので、もう少し魅力的な話をしてほしいです。誰か原稿を書いてやったらどうでしょうか。
政治の話は書くまいと思っているのですが、やはり1日1回は書かないと胃が破裂しそうです。こんな人たちと同じ社会を創っているのかと思うと、最近は仕事が全く手につきません。人間嫌いに陥りそうです。その上、私の会社がつぶれそうです。いやはや、困ったものです。
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コメント
若い人はわけもわからず小泉支持ですからマスコミも人気に乗って攻撃しているんでしょうな。何にも知らないんだからしょうがないですよ。民主は小沢が出てきましたが、選挙後を考えましょう。
投稿: 砂上 | 2005/08/26 10:31
砂上さん
ありがとうございます。
若い人ならまだしも、私と同世代の大人たちが結構小泉支持なので疲れてしまいます。
その中には私の長年の友人もいるのです。
まあ、相変わらず関心のない人もいますし。
疲れます。
もっとも私が正しいわけではありませんが。
投稿: 佐藤修 | 2005/08/26 13:55