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2005/09/04

■ハリケーンの被害から見えてくるもの 

米国のルイジアナ州のニューオーリンズを直撃したハリケーン「カトリーナ」はさまざまなものを顕在化させてくれました。特に衝撃的だったのは、略奪や暴力事件です。私たちが向かっている世界を見せてくれたのではないかという気がしてなりません。
小泉自民党がめざしているのは、まさにそうした社会のような不安があります。私が憧れる気遣いあう社会とは正反対の世界です。いまの選挙戦で、少しずつ具現化されだしているのが不気味です。

欧米では最近、「ソーシャル・キャピタル」という言葉が広がりだしています。日本語に訳すと「社会資本」、つまり社会にとって一番大切な資源という意味ですが、社会資本といえば、日本では道路やダムなどの公共施設を思い出す人が多いでしょうが、最近、広がっているソーシャル・キャピタルは、「人と人のつながり」「信頼関係」という意味です。つまり、これからの社会にとっては信頼関係こそが社会にとって最も重要になってくるということです。
信頼関係が崩れたために発生した社会問題は少なくありませんし、信頼性の低下により、社会経済の生産性も低下し、社会コストが急増しています。そうしたことを考えると、これからの経済成熟社会にとって、こうした意味でのソーシャル・キャピタルはますます重要になっていくことは間違いないと思うのですが、どうもまだソーシャル・キャピタルを壊す勢力が日本では強いようです。
しかし、その震源地はやはりアメリカだったようです。それを改めて思い知らされた気がします。

気が重くなることばかりの毎日です。杞憂でしょうか。病気でしょうか。

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コメント

 社会資本を破壊しすぎてNPOや寄付が拡大したのがアメリカ、という印象ですが。

投稿: 砂上 | 2005/09/05 17:56

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