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2005/10/27

■若者の人間力を高めるための国民運動と高めない非国民運動

「若者の人間力を高める国民運動」というのをご存知でしょうか。
経済界と労働界が中心になって創られたもののようです。
議長は日経連名誉会長の奥田さんです。
委員には、あれ?という人も入っていますが、まあ、そういう世界の人たちが名を連ねています。
若者の人間力を高める国民宣言なるものもあります。
「国民宣言」。戦前を思い出す不遜な名称ですが、国民を謳っている割には知らない人が多いと思います。

昨日(10月26日)、その会議が国際フォーラムで「若者トークセッション2005」トークセッションを開催しました
呼びかけにはこう書かれています。

社会が大きく転換する今、若者を巡り様々な問題が生じています。若者自身も含めた経済界、労働界、マスメディア、地域社会、政府が一体となって「若者」について考え、応援し、支える。そして、その輪を広げていく。「若者の人間力を高めるための国民運動」をスタートしました。今回のイベントでは、専門的な知識を有する有識者と若者を支援する活動に従事している支援者、そして当事者である若者の代表がテーマに沿ってトークセッションを実施します。

出演者には知っている人も何人かいます。信頼できる人もいます。
しかし、どうも馴染めない取り組み方です。
新聞によれば約300人の若者が参加したそうです。どんな若者が集まったのでしょうか。

こうした動きに対して、
「若者の人間力を高めない非国民運動」を呼びかけているグループもあります。
PAFFなどの非正規労働者のネットワークです。PAFFは、フリーターに対しての各々の問題意識を切り口に展開されるイベントや読書会、NPOといった社会運動を繋げていくネットワークです。
どんな活動をしているかは、ぜひホームページをご覧ください

そこが、昨日の同じ時間に、有楽町マリオン前に集まって、この活動への異議申し立て活動をしようと呼びかけました。
その呼びかけ書を読ませてもらいましたが(呼びかけ書はまだサイトでは見つかりませんので、関心のある方はご連絡ください)、私にはそのほうがずっと納得できました。
ただ、方法論には違和感があります。
理念の転換は方法論の転換を伴わなければいけません。

そんなわけで、私はいずれにも参加しませんでしたが、とても気になる動きではあります。

ニートなどの問題に関する私の意見は何回か書いていますが
若者たちはどんどん包囲されているような気がします。
「日比谷焼き討ち事件」状況に向けての双方の条件は整ってきているのかもしれません。

それにしても、産業界や労働界、あるいは大学は、なぜ自分たちのほうに問題があると考えないのでしょうか。
不思議でなりません。
こうして、歴史はカタストロフィーを向かえ、前進していくのでしょうか。
その曲がり角は生き難い時代なのかもしれません。

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コメント

日比谷焼き討ち事件というのは学校の教科書に載ってますよ。

投稿: neko | 2005/10/27 10:56

nakoさん
ありがとうございます。

そうですか。教科書に載っているのですね。
私ももしかしたら、習ったのかもしれませんね。
覚えていませんでした。

投稿: 佐藤修 | 2005/10/27 11:51

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