■地方分権と地域主権
昨日のニュースですが、岡山市長選挙で小泉自民党の「刺客」が当選しました。
その経緯がテレビで報じられていましたが、久しぶりにテレビを観てしまいました。
嘔吐したくなりました。
あまりの腹立ちで、今朝、起きたら、めまいがして本当に嘔吐しそうでした。両者の因果関係は不明ですが、半日、安静にしていました。
それでやはり腹にあることを書くことにしました。
どうせわかってはもらえないでしょうが。
小泉自民党がやった3つの「改革」があります。もちろん「改悪」以外の何ものでもなく、貧しき庶民の生活を踏みにじることで経済的な勝者に媚を売る改革ですが。
一つは言うまでもなく、テロ対策特措法にはじまる、軍事国家化への推進です。
第2は郵政民営化に象徴されるような、国民資産の民間企業への贈与です。
そして第3は地方分権化による中央集権体制の推進です
傷害、詐欺、破壊。その3つが揃っています。
納得してはもらえないでしょうね。
こうしたことを、被害者になるだろう人たちが熱狂的に応援して実現したのです。
どこかであったような話です。
しかし、きっと30年後には答えは出ているでしょう。
私はたぶんその結果は見られないでしょうが、その被害もそれほど受けずにすむでしょう。
さて岡山市長選です。
そこにはっきりと片山自治相が目指していた「地方分権の本質」が見えています。
そこに気づいてもらえたでしょうか。
すべては同じなのです。
地方分権は中央集権体制の論理的帰着点です。「分権」は言うまでもなく、権力は中心にあるという思想なのです。少しまともな頭を持っていれば誰でもわかることですが、なぜか日本の「有識者」は、そうは思っていないようです。だからこそ、「有識者」なのですが。
一部の人は「地方分権」ではなく「地域主権」という言葉を使います。中央集権に対するのはいうまでもなく「地域主権」であり「中央分権」です。
もう20年、私はこういい続けていますが、誰も共感してくれません。
よほど説得力がないのでしょう。困ったものです。
地方分権とセットになっているのが市町村合併です。
それがどうやって行われたか、金と脅しといやがらせです。
それで日本の市町村は少なくなったのです。どれだけの無駄があったか、どれだけの企業が役に立たない仕事で儲けたか、新聞は何も伝えません。
ニュースを見ていたら、それと同じことが岡山市長選挙で再現されていたようです。
岡山市民を嘲笑うのは簡単ですが、我孫子市でもあの状況になったら同じ結果になったかもしれません。そもそもがそうした利権と恫喝と謀略で動いているのが政治かもしれませんが、市町村にまでその醜さを持ち込むことはありません。
日本の社会は壊れるばかりです。
もちろん「大人の社会」ですが。
「社会」という言葉は、もはや負の価値しかないのかもしれません。
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