■憲法は9条だけでいいという永六輔さんに共感します
私が最も愛読している雑誌は、前にも書いたように「軍縮問題資料」と言う月刊誌です。隅から隅まで読む唯一の雑誌です。年間1万円で、軍縮市民の会に入会すると毎月送られてきます。書名が難しそうな印象を与えますが、内容はとても読みやすく、刺激的です。
この雑誌は一度廃刊されそうになったのですが、読者の応援ですぐに再刊されました。まだ経済的には安定していないようです。
年間1万円で、世界の平和に寄与できますから、皆さんもぜひ購読してください。価値観の違う人もいるでしょうが、マスコミ情報では見えてこない側面が見えてくることも少なくありません。ぜひ購読していただけるとうれしいです。
申し込みは次のサイトからできます。
http://www.heiwa.net/
上記のサイトに目次が出ていますので、この雑誌の雰囲気が分かってもらえるかもしれません。
今月号では、憲法を愛する女性ネット代表の久保田眞苗さんの「われら世代から一言、戦前と戦後は別の世界か」から教えられることが多かったです。
映画監督の篠田正浩さんの「大義、イデオロギーくそ食らえ 気持ちよく暮らそう」には半分違和感をもちながらも半分は共感できました。
一番の気づきは、永六輔さんの「憲法は第9条だけでいい 私の改憲論」です。
永さんは、憲法は第9条だけでいい。それも、もっと簡単に「戦争はしない」というだけでいいと言っています。なるほど、そういう憲法であれば、みんなの拠り所になりますね。難しい議論もいらなくなります。
永さんは。30年も前に、ラジオで憲法を全文朗読したことがあるそうです。生放送で2時間半かかったそうですが、「いかに読みにくいか」がわかったと言います。あれは文章としてはめちゃくちゃだと言います。
これに関しては、武田文彦さんの「赤ペンを持って憲法を読もう」を読むと、いかにめちゃくちゃかがわかってもらえるはずです。
しかし文章としてめちゃくちゃなのは憲法に限らず、ほとんどすべての法律も同様かもしれません。それは「法解釈」の余地をできるだけ多くしておきたいという、統治側の意図が根底にあるからです。
「戦争はしない」というのは、文章としては明確ですし、素直に生きているほとんどの生活者には納得できる文章です。
もちろん、「戦争」とは何か、が問題になるでしょうが、これは誰でも議論できるテーマですし、その議論はとても大切な意味を持っていますから、むしろいいことだと思います。
永さんの意見に共感しました。
それでどうするの、と言われると応えられないのが残念ですが。
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