■山形で売っていた乾燥サクランボは中国産でした
先日、蔵王に行ったのですが、ホテルの売店で乾燥サクランボを女房が見つけました。ケーキ作りの材料に購入しようと思って売店の人に聴いたら、やはり中国産だったそうです。
以前も山梨のブルベリーの産地に行った時にドライブルベリーを買いたいと思って探したのに現地産はなかったそうです。
最近は、よほど注意しないと現地のものは見つけられません。民芸品のお店に入っても、一体どこの民芸品なのだというような商品が多いのでがっかりします。
日本の観光産業はどこかで方向を切り替えないとだめでしょう。
観光は地域と密着してこそ、意味があります。
ちなみにこのホテルでは、蟹の食べ放題と言う夕食コースがありました。
蟹は大好物ですが、蔵王のホテルで蟹は食べたくはありません。
そろそろ工業化の発想から解放される時代です。
工業は、「土地」や「自然」に拘束されませんから、その分、表情をなくしてしまいます。産業や観光や生活が切り離されてしまうのです。しかし、それらがつながってこそ、地域の表情や地域での生活が豊かになっていくのです。
工業発想の呪縛から自由になると産業政策や観光政策は全く違ったものになってくるでしょう。時間はかかりますが、表情のある物語を回復させていくことが望まれます。それを壊してきたのが、この数十年の工業発想の観光政策だったのかもしれません。
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