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2005/12/03

■死に向かう競争を離脱できるか

ある集まりでの話です。
会社を辞めて数年前から地元でNPO活動に取り組んでいる男性に、なぜ会社を辞めたのかという質問をさせてもらいました。
答えは、会社勤めを続けていると死んでしまうのではないかと思ったからだ、ということでした。
同席していた女性たちの多くがうなづきました。
そして、私の夫も死んでしまうのではないかと心配したことがあると、2人の女性が発言しました。
過労死と自殺の心配です。
最近また首都圏の電車での人身事故が増えていますが、意図的ではなく、ついふらっと飛び込んでしまうと言う話も出ました。
よくわかる話です。
課題を多く抱えて、そんな気分になってしまった経験のある人は少なくないでしょう。私もあります。

集まった人たちは、みんな市民活動的なことに熱心に取り組んでいる人たちです。
現在の企業社会の病理をみんなどこかに感じているのかもしれません。
それこそが市民活動や住民活動をつなげていくキーコンセプトなのではないかと、私は思っています。

最初の男性は、途中で引き返しました。
姉歯設計士たちは途中で引き返せませんでした。
そして今なお、死に向かって進んでいます。この違いは何でしょうか。

コムケアセンターのホームページに書いた、呼びかけ文を、紹介させてもらいます。

日本は本当に豊かになったのでしょうか。 私たちは経済的な豊かさを追求するあまり、何か大切なものをおろそかにしてきてしまったのではないでしょうか。 たとえば、お互いに気遣いあうこころ。 人と人との気持ちのつながり。 物や自然との心の通わせあい。 そして、だれでもが安心して気持ちよく生活できる社会。 コムケアセンターは、そうしたつながりや社会をみんなで回復していくことを目指しています。
エネルギーの、ほんの一部を生活基盤づくりに振り向ければ、個人の生活も、社会の状況も変ります。お金を得ることだけが生活基盤づくりではありません。 コムケアは、そんな思いで取り組んでいます。


皆さんもコムケアのメーリングリストに参加されませんか。
12月5日にはコムケアのサロンもあります。
内はコムケアのホームページにありますので、良かったら参加してください。


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