■「いただきます」と「ありがとう」
昨日と一昨日、全く違った会で、「いただきます」論争が話題になりました。
全く違った集まりでのことです。一昨日は子育ちをテーマにしたコムケアサロン、昨日は技術者倫理をテーマにした集まりです。
もちろん話題提供者は私ではなく、全く別の人です。
「いただきます」論争はご存知の方も少なくないと思いますが、毎日新聞に出た記事があります。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/news/20060121ddm013100126000c.html
発端はTBSラジオ「永六輔その新世界」に寄せられた手紙です。
「ある小学校で母親が申し入れをしました。「給食の時間に、うちの子には『いただきます』と言わせないでほしい。給食費をちゃんと払っているんだから、言わなくていいではないか」と」
みなさんはどうお考えでしょうか。
私はついつい笑ってしまいました。
詳しくは上記のサイトで毎日新聞の記事をお読みください。
そこにこんな事例の紹介もあります。
「食堂で『いただきます』『ごちそうさま』と言ったら、隣のおばさんに『何で』と言われた。『作っている人に感謝している』と答えたら『お金を払っているのだから、店がお客に感謝すべきだ』と言われた」。
ここまで来るとちょっと笑ってはいられませんね。
コムケアサロンではこんな話も出ました。
アメリカ映画などで親が子どもを散々説教した最後に「サンキュウ」ということが多いので、気になってアメリカ人の友人に訊いたら、「説教をきちんと聴いてくれたことへの感謝だ」といわれた。
ブッシュの世界と違うアメリカの文化が感じられます。
日本の政府もそのアメリカと付きあってほしいです。
明らかに社会(人のつながり)は悪化の循環に入っているようです。
しかし、一人ひとりの生きる姿勢をちょっと変えれば、状況は反転させられるでしょう。
まずはもっとたくさんの「いただきます」と「ありがとう」を発声することにしようと思います。
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コメント
なんか、本当にニュースっていうのは「くだらないことしか流さない」というルールでもあるのでしょうか?
と思うほどですねー。
でも、「ありがとうございます」ということばは、言われてもうれしいですが、言った本人がいちばん幸せな気持ちになれますよね。
「ありがとうございます」(「ありがとう」ではなく)と言うほんの1秒ほどの時間が自分に与えてくれるものの大きさ。
言うだけならタダっていうのもステキですよね(笑
投稿: shimoyama | 2006/01/25 12:50