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2006/02/22

■堀江メール問題が教えてくれたこと

あまりにも馬鹿らしいので書くまいと思っていたのですが、やはり書くことにしました。
いま話題の「堀江メール」の話です。
あれが証拠になるのでしたら、おそらくどんな事件もでっち上げられるでしょう。
メールをある程度やっている人なら、最初からわかっていたことでしょうから、こんなに話が盛り上がるとは思わなかったのですが、信じられない展開です。
民主党にはメールをしている人がいないのでしょうか。もしそうでないとしたら、ライブドアと同じ水準の、実体のない組織だと判断しないわけにはいきません。
残念なのはその民主党に何人かの知人友人がいることです。絶縁するわけにも行きませんが、早く離党してほしいものです。
まあ、それはそれとして、この事件でいろいろと考えさせられました。
たとえば、電子署名運動のことです。一時は私も協力したことがありますが、最近は電子署名運動には参加しないことにしました。いささかの迷いはあるのですが、電子署名はやはりおかしいです。いくらでも偽造できるからです。
メールアドレスはいかようにも作れるのです。
たとえば今でも私のメールアドレスで迷惑メールが配信されています。私のところにも届きます。プロバイダーに何とかならないのかと相談しましたが、だめでした。私のほうでアドレスを変えたらどうかと言われました。とんでもない話です。なぜ私が変えなければいけないのか、発想が逆です。そんなことを勧める会社の方針は信じられませんが、私は変えるつもりは全くありませんので、今でも不都合を受けています。
人によっては、私のアドレスを知らぬ間に迷惑メール発信者として受信拒否しているかもしれません。その場合は、私のメールが届かない事態も起こっているはずです。
そんなことが可能なメールでの署名が効力を持つはずがありません。
そう考えてからは、一切の電子署名をやめました。
もちろん、電子メールを使うことで、実はさまざまなメリットがあります。
私はいま、全国の住民活動やNPOのネットワーキングの活動をしていますが、これはメールやネットがあるから可能になっています。それらがなければ私の行動範囲は十分の一以下に縮小しているでしょうし、コストも莫大にかかるはずです。通信コストや編集コストがほとんどかからずに、しかも瞬時に全国の仲間にメッセージを伝えることができる魅力は5年前には考えられなかったことです。そのおかげで、私の世界は一変しました。お金がなくても活動ができるようになったのです。そのうちにきっとお金がなくても生活できるようになるでしょう。
コスト面でも効率面でも、ネットはすごい効用があります。感謝しなければいけません。
しかし、その反面、便利でコストやエネルギーが不要な分だけ、たぶん問題が起こっているのです。物事には必ず裏と表があります。
たとえば私が発信するメッセージへの反応率は代金はあまり高くはありません。5年前にはたとえメールでも私の推薦した本はほとんどの人が購読してくれ、イベントには参加してくれました。もちろん送り先を厳選していたことも、その理由のひとつです。
しかし最近は便利さに甘んじて、安直に同時にメールを送る習慣がついてしまいました。
昨日もあるイベントの誘いを50人くらいの人に送りましたが、反応があったのは3人だけです。もし普段から付き合いが深い人たちであれば、電話をすれば、きっと半分の人は時間さえ空いていれば参加してくれるでしょう。
しかし、メールで処理する時には付き合いの深さとは関係なく、一斉に発信してしまいがちです。それが簡単にできるからです。
受け手として考えれば、全く失礼な話です。事実、そうした案内もよく届きます。なんで私にまで誘いが来るのだろうかと思うような話もあります。
しかし、私自身も送り手になると同じようなことをやっているのです。これは反省しなければいけません。でもだからといって、それを止めるべきかどうかは悩みます。そうしたことこそがネット社会の長所かもしれないと思うからです。
つながりの量を問題にするのか質を問題とするのか。
量は質と別の話ではなく、実は同じものかもしれないために、この答えは複雑です。
量が創発を容易にするのであれば、量は質の指標にもなるのです。
話がややこしくてすみません。

しかし、堀江メールは実にさまざまなことを考えさせてくれました。
メールは本当に恐ろしい側面を持っています。

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