■5000円のネクタイと398円のネクタイ
企業の仕事をまた再開した関係で、最近はネクタイをすることが増えました。
同じような柄のネクタイがあります。
1本はデパートで購入した5000円のネクタイ。もう一つは興味本位で立ち寄ったドンキホーテで購入した398円のネクタイ。
ところがこの1年くらい、あまりネクタイをしていなかったためか、どちらがどちらかが分からなくなってしまいました。
専門家が見ればすぐ分かるのかもしれませんが、私にはもはや区別はつきません。
となると、これからはドンキホーテで398円のネクタイを買えばいいことになります。
しかし、価格が安ければいいわけではありません。
ドンキホーテのネクタイとデパートのネクタイとでは、着用している時の気分が違うのかもしれません。そこが経済のおもしろいところかもしれません。
同じネクタイをドンキホーテと専門店で価格を変えて販売したらどうでしょうか。
お互いに売れるかもしれません。
経済とは、極めて人間的な要素に支配されている世界です。
今日、座談会があって、それに参加しましたが、そのいずれかのネクタイをしていきました。どちらか分からなくなったので、今やオールマイティのネクタイです。
状況にあわせて、思い込めるからです。
退屈な話ですみません。
私にはなにか「大発見」のような気がしたのですが、書いてみたら、それがどうしたというような気がしてきました。はい。
ところで、昨日の記事の「金銭への愛」は、どうもピンとこないというご指摘をいただきました。
たしかにそうですね。
実は私も括弧書きで書こうかと思っていたのです。
しかし、そう指摘されて気がついたのですが、なぜピンとこないのでしょうか。
これも面白い問題のような気がしてきました。
もしかしたら、また「大発見」に繋がるかもしれません。
少し考えてから、このブログで書いてみたくなりました。
それにしても、世の中にはどうしてこんなに面白いことが多いのでしょうか。
もう3万年くらい生き続けたいものです。
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コメント
お久しぶりです。いつも興味深く拝見させて頂いています。
今回の記事を読みながら、大学の経済学部の授業で聞いた言葉を思い出しました。
「需要供給曲線のようには実際は動かない。例えばブランド物のバッグが3,000円で売られたら飛ぶように売れるだろうか?きっと怪しまれて売れないに違いない。何万円もするからこそ貴重であり、売れるのだ。」
それ以来、僕は現代経済学を学びつつも、本当はどうなんだろう?と常に考えるようになりました。大切な教えでした。
投稿: sakakkie | 2006/06/05 22:59
sakakkieさん
ありがとうございます。
そうですね。
ブランド価値という言葉がありますが、
最近の消費者には商品やサービスの価値をきちんと評価する基消費者の誕生が資本主義を発展させてきたといわれますが、その消費者は主体性を持たない、「啓発された消費者」である場合が経済は一番発展しやすいのかもしれません。
商品の品質はなかなか見えません。
きっと商品が生活とのつながりを失ったのでしょうね。
私たちの商品との付き合い方を見直す時期に来ているように思いますが、それがとても難しいですね。
私もまだ「環境」よりも「安さ」を選好していることが自分の気づくことが少なくありません。
投稿: 佐藤修 | 2006/06/11 12:18