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2006/06/02

■基本を変えずに問題は解決するでしょうか

NHKの首都圏特報で医療制度が取り上げられていました。
ヒポクラテスの会にも関わっている栗橋病院の本田宏医師が、医師を代表して参加していました。本田さんはずっと前から日本の医療制度の問題を現場からしっかりと整理し、メッセージを送り続けている方です。
本田さんの話を統合医療研究会でお聞きし、とても共感し、以来、お付き合いが始まりました。私のホームページには、時々登場してくれていますが、5月のヒポクラテスの会のフォーラムでもとてもいいメッセージを出してくれました。

今回のテレビでも、本田さんは日本の医師数の絶対数不足を問題提起していました。しっかりしたデータに基づいてのメッセージなのですが、残念ながらその問題提起が番組では議論されることがありませんでした。残念でなりません。
本田さんは現在の日本の医療制度の問題の基本は医師数の不足と医療への財政支出の低さだと考えています。本田さんご自身がさまざまな統計を調べて客観的なデータでそれを論証しています。ご関心のある方は、ぜひ本田さんのホームページを見てください。
私も同感です。
その基本を変えなければ、問題は解決しません。
そうした問題はたくさんあります。
昨日から問題になっている路上違法駐車の問題もそのひとつです。駐車が組み込まれていない都市構造を変えずに、路上駐車を厳しく取り締まるのはいかにも安直です。
しかし、昨今の日本の問題解決策はそういう対症療法が多いように思います。
目先の解決策は話題にはなるでしょうが、事態は逆に深刻になることが多いことを、私たちは認識すべきではないかと思います。

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