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2006/06/28

■薬害C型肝炎訴訟控訴に見る政府の姿勢

朝日新聞で読んだのですが、薬害C型肝炎訴訟で敗訴した国は判決を不服として大阪高裁に控訴したというのです。
以前から書いているように、この事件は国と製薬会社の共謀事件だと思いますし、その事件の異常さにおいては、最近起きた生き埋め殺人事件とそう違わない残虐性を持っていると私は思うのですが、国はまだ被害者を救うよりも、当事者をかばったり権威を守ったりするほうが大切のようです。
控訴を決めた責任者はいったい何を考えているのでしょうか。
国が愛されなくなるのは当然だと思いたくもなります
国と私たちとは超えがたい溝を感じます。国民主権とはどういう意味なのでしょうか。

まず考えるべきことは、目の前にいる被害者の救済です。
財政問題などは瑣末な問題です。いかように解決できます。
しかし今被害に苦しんでいる人には、今の救済が大切なのです。
感染時期の問題も瑣末な技術論です。責任回避などをしている場合ではないでしょうに。
改革すべきは行財政改革ではなく、価値観なのかもしれません。

時間感覚に関しても書いたことがありますが、政治家の時間感覚はどうして当事者の時間感覚を斟酌できないのか不思議です。
マクロとミクロの違いなどでは決してありません。
生活感覚の有無ではないかと、私は思います。
そうはなりたくないものです。

いまをしっかりと生きるように努めたいと、最近、改めて思っています。
明日などないかもしれないからです。
だからこそ、ビジョンも大事なのですが。

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