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2006/06/07

■庶民の目

昨日、福島でタクシーの運転手と話していて、違法駐車の取締りの話題になりました。
違法駐車がなくなって走りやすくなったでしょうというと、37年のベテランのタクシー運転手は、あれはお上が金儲けのためにつくった仕組みだから私たちにも迷惑な話だというのです。
たとえばトイレに立ち寄るとか弁当を買いにコンビニに寄るのも気を使うようになったといいます。
これまでの道路交通法でも十分に取り締まれたのに、さらにそれに制度を上乗せして、誰かに儲けさせることを考える賢い人がいるのだろうとその運転手さんは感心していました。

ともかく真面目に働くよりも、段取りをつくるのが賢い生き方になったというのです。
最初はその意味がよくわからなかったのですが、どうも「何もせずに儲ける段取り」をつくる賢い人が多くなったので、汗をかいて一生懸命に働く自分たちの暮らしは良くならないということのようです。
それでベトナムにでも移住したいと奥さんに提案したそうですが、拒否されて、相変わらずタクシーの運転手を続けているそうです。
なぜベトナムかは、ベトナムではメイドが雇えるからだそうです。いやはや。
しかし、月1万5千円で生活できるそうです。本当でしょうか。
日本の「下流社会族」がみんなベトナムに移住したら、みんな幸せになりそうです。
私も資格がありそうですので、いざとなったら考えます。メイドは雇いませんが。はい。

村上ファンドの話も出ました。村上さんも汗をかいて働くのではなく、段取りで楽に儲ける人だというのです。
そして、金を儲けても幸せにはならないのに、と同情していました。

この数日、私がブログにややこしく書いてきたことのエッセンスをこの運転手さん(加藤さんといいます)は20分で語ってくれたのです。感激しました。
やはり生活している庶民には事の本質は見えているのです。

見えていて、しかし彼らにゆだねている強かさは、「七人の侍」の農民たちと同じなのかもしれません。
結局、村上さんも堀江さんも、そしてきっと小泉さんも、消耗品なのです。
私も消耗品ではない生き方をしたいと思っているのですが、加藤さんのような生き方を真似なければいけません。

ちなみに加藤さんは63歳で高3の孫がいて、亭主関白に憧れながら奥さんの尻に敷かれている人です。
趣味は勝ったことのない競馬です。酒もタバコもたしなみません。
そして時々、お客さんが乗ったのにメーターを下ろしていなかったり、降りたのにメーターを上げていなかったりして、損をしているそうです。
私が乗った時も途中でメーターを入れていました。
福島で加藤さんのタクシーに乗ったら、すぐ話しかけるとメーターを倒さずに走り出しますので、もしかする無料で目的地にいけるかもしれません。
ぜひお試しください。


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