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2006/07/25

■食医の不在

昨夜、青森の三沢市で花作りに取り組んでいる人たちと話す機会がありました。
参加者の中に保育園や児童館に関わっている人たちがいたこともあって、子どもたちの遊びや食事の話になりました。
三沢においても子どもたちの食事環境は都会型になってきているようです。
ある子どもが、給食の食器を見て、家のとは違うと言うので、よく聞いてみたら、その家ではスーパーで買ってきたプラスチックのトレイをそのまま食卓に出しているのだそうです。
昔は給食の食器が粗末過ぎて問題になりましたが、どうも事態は反対になっているようです。
給食が生命線になっている子もいるそうです。
家族の収入が少ないためにそうなっているのでは必ずしもないようです。

保育園の方が「最近は母親が食医の役目を果たしていないから」といいました。
「食医」。
日本の辞書には出てこない言葉です。

NHKで「チャングムの誓い」という韓国のテレビドラマを放映していますが、そこで先週の土曜日に出てきた言葉です。
チャングムを見ていますね、と質問すると、やはりそうでした。

その番組では、主人公が宮廷の皇太后に、次のような質問を出します。

「人を当てる問いでございます。その方は古くからの食医でございました。明国皇帝の食医は、その方に由来すると言われています。また、その方は一家のしもべで、あらゆるつらい仕事をしながらも、全員の師匠でもありました。この人が生きている間は、この世は山でありましたが、亡くなるとこの世は水に沈んだという伝説があります」

答はわかりますか。
先の発言をされた羽立さんは、「私はすぐになぞの答がわかった」というのです。
答は「母親」です。

母親の不在、食医の不在。
子どもたちを預かっている保育園や児童館の人たちには、そうした社会の実相が見えているのです。
政策立案者に欠けているのは、おそらくそうした社会の実相の把握です。
情報のベクトルを変えないと社会はなかなか変わっていかないでしょう。
行政と住民、経営者と従業員、そうした間で仕事をしていると、そうしたベクトルの転換の必要製を強く感じます。

ちなみに、私は「チャングムの誓い」は今月になってから時々見るようになりました。
この番組は完全な紙芝居で、20年前の日本のテレビを見ているようです。
しかし、メッセージはわかりやすいです。
最近の日本と韓国の社会の実相を反映しているのかもしれません。

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