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2006/08/03

■Educated Incapability症候群

今日は、新潟水辺の会の金田さんからとても良い話を聞きました。
信濃川にサケを遡上させようという話があるのだそうです。
新潟の信濃川は長野では千曲川と呼ばれていますが、昭和初期までは新潟と長野の信濃川(千曲川)でそれぞれ年間70トン程度の漁獲量があったのだそうです。
小諸や佐久でサケが採れていたのです。
ところが、昭和10年代から始まった水力発電事業によって、川がせき止められ、サケの遡上が難しくなり、昭和20年には西大滝ダムから上流には、ついに一匹も上らなくなってしまったのだそうです。千曲川からサケが消えてしまったのです。
そこで新潟水辺の会では、長野県の有志とも話し合いながら、サケの川を蘇らせるために、新潟・長野両県の人々に広く呼びかけながら運動を発展させていこうと考えているのだそうです。
ともかく、「川があるのに魚が上ったり下ったり出来ないことを、あたりまえだと考えるのはやめよう」というところから出発しているのだそうです。
とても共感できる発想です。
私たちが「当たり前だ」と思っていることの多くは、決して当たり前でないことが多いのです。
知識を学ぶことで、「当たり前」対応が多くなってきていることが残念でなりません。
「当たり前」と考えたら、そこで思考は停止します。
もし「知識量」「情報量」と「当たり前反応」に相関関係があるとしたら、有識者ほど時代の変わり目には間違いを犯しかねません。

昔、Educated Incapability という言葉を聞いたことがあります。
知識が多ければ多いほど、教育を受ければ受けるほど、現実を生きる能力、時代を開く能力が失われてしまうということです。
今日は金田さんと話していて、その言葉を思い出しました。

ちなみに、私は最近、Educated Incapability症候群に陥っています。
何をやっても社会が変わらないのであれば、まあ自分のやりたいことだけやっておこうか、という生き方に引きずり込まれそうなのです。
もしかしたら、私も「有識者」なのかもしれません。
家族から馬鹿にされるのは当然かもしれませんね。
反省。
最近はともかく反省することが多いです。はい。

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