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2006/08/05

■加害者と同じお墓に入りたいですか

首相の靖国参拝の賛否が議論されていますが、どうもその内容があいまいなままの議論なのがもどかしいです。
小泉首相が靖国参拝したいのであればしてもらえばいいようにも思います。
大騒ぎすることはありません。
小泉首相に関しては、もっと大騒ぎすべきことはたくさんありますから。
もちろん私は首相の靖国参拝には反対ですし、それが先の戦争を正当化するものであるとの思いを持っています。
戦没者への慰霊行為と戦争の正当化行為とは全く別物です。
そして小泉首相は憲法に反してまで日本を戦争ができる国にしようとがんばっている人であり、極めて戦争好きな人間であることは明白ですから、その人を首相に選んだ国民は、いまさら靖国参拝反対などと叫んでも遅いのです。
イソップ物語のかえるの王様の話を思い出します。
こんな話です。

池でガアガア鳴くばかりのたくさんの蛙たちが、ある日、神さまに自分たちの王様を授けてくださいとお願いしました。神様は彼らが馬鹿なのを見てとって、一本の木片を沼の中に落としてやりました。その音に驚いて蛙たちは沼のそこに身を隠していましたが、木片が動かないのを知って、その上に座り込むなど木片の神様を馬鹿にするようになりました。そして、もっと違う王様がほしいと頼みました。腹を立てた神様は今度は水蛇を神様として送りました。そして蛙たちは、その神様に捕らえられてみんな食われてしまいました。池は静かになりました。

身につまされますね。

靖国は2つの意味があります。
英霊思想の象徴と先の戦争の正当化の象徴です。
靖国参拝と戦没者慰霊とは同じ話ではありません。
分かりやすく言えば、犯罪者と被害者が一緒に祀られているわけですが、その構図をあえてあいまいなままにしているのが、今の靖国論議です。
ですからマスコミでの靖国議論は内容のない議論でしかありません。
なぜ論点を明確にした言葉で議論をしないのか不思議ですが、これもまた関係者の思惑の結果なのでしょう。

戦争の犠牲者には手を合わせたいと思いますが、戦争を起こした張本人には手を合わせたくないのが人情です。
今回の流れるプールでの不幸な事故で、被害者の親が管理責任のある市や施設の責任者が葬式に参列するのを拒んでいる気持ちが、もし理解できるのであれば、A級戦犯と合祀されていることの意味がわかるはずです。
私の家族がもし靖国に慰霊されていたとしたら、とても耐えられないですね。
日本の多くの国民は、なぜそんな素朴な気持ちを忘れてしまったのか、本当に残念です。
そういう人たちと一緒に生きていることが最近は腹立たしくて仕方がないのです。
8月になるといつも気分が穏やかではなくなります。
困ったものです。

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