« ■「貧しい豊かさ」と「豊かな貧しさ」 | トップページ | ■自民党総裁選挙の象徴性 »

2006/08/11

■靖国神社宮司の人間観

靖国神社強制合祀への起訴が行われました。
テレビで裁判になったのは初めてだといっていますが、こうした動きはこれまでもありました。
私が思い出したのは、1973年の自衛官合祀拒否訴訟です。
ちょっと事情は違う訴訟ですが。
自衛官だった夫が公務中に死亡。自衛隊が妻の意志を無視して殉職自衛官として靖国神社の分身である山口県護国神社に英霊として合祀されたことを拒否した憲法裁判です。
原告は私と同じ年の女性ですが、数々の脅迫にもめげずに、裁判を続け、1982年の二審(広島高裁)で勝訴しました。
この事件は靖国が過去の問題ではなく、いまなお現実の問題として存在することを示しています。
靖国神社(護国神社)の人間観は「英霊思想」であり、国民を国家の道具(付属物)と考えています。
彼らにとっては、死者は自らの権威付けや権力拡大の道具でしかないと思えてなりません。
そもそも英霊思想とはそういうものなのです。
私にはおぞましい似非宗教犯罪団体とどこが違うのかよくわかりませんが、死者を人間として寓しない神社の存在と日本神道とは似て非なるものに思えます。
私は神社が大好きで、そこにいるだけで心洗われる気分ですが、靖国神社や護国神社はなぜかそこに入っただけでおぞましい気分に襲われてしまいます。
土地の記憶のパワーを感じます。
本殿の前に立つと伝わってくる霊気が違います。

|

« ■「貧しい豊かさ」と「豊かな貧しさ」 | トップページ | ■自民党総裁選挙の象徴性 »

平和時評」カテゴリの記事

コメント

靖国神社の宮司等の話を聞くとオウムと似たような気がしますね。死者が神になるなんて、キリスト教と相容れないはずですが、小さな神社であろうと場所の力があろうとそれを維持する人の粗雑なドグマチックな言葉は大して変わらないだろうと思います。
そうなってしまうと場所の力もどうでもいいことのように思えてきてしまいます。
神霊があるなら、第二次大戦の戦没者が大挙して戦争を無くせばいいようなものの、実際には小さな個人的怨恨でお祓いしたりします。
もっというと国家の法と宗教そのものは究極的には相容れないと思います。

投稿: 芝崎 | 2006/08/12 18:38

芝崎さん
ありがとうございます。
本当にそう思います。

私には元宮司も現宮司も犯罪者に見えて仕方がありません。
生存者までが死者として強制合祀されていたり、靖国神社がやってきたことはひどいことのはずですが、なぜか処罰もされません。

国家と宗教の関係に関しては、私も相容れないと思いますが、
残念ながら昨今の宗教は国家の従属的存在になっているようにも思います。
先の世界大戦において、日本でも仏教者による兵役拒否運動が伝えられていますが、そうした国家を超えた活動をする宗教者もいなくなったのでしょうか。

今月下旬に、世界平和宗教者会議が京都で開催されますが、どんなメッセージが出てくるか、とても関心をもっています。

投稿: 佐藤修 | 2006/08/12 20:40

宗教自体は実際に国家以下の存在に過ぎないと思います。
科学の穴をいくらとりあげても本質的にはどうでもいいことのように考えます。
もはや宗教とはいえないような、教義や組織と関係ないような、貨幣にも従属しないようなものがあれば別ですが、それは個々人の人間力のようなものでしょう。

投稿: 芝崎 | 2006/08/13 00:09

同じ山形県の鶴岡市では加藤紘一氏の実家が消失し、右翼の男の犯行と見られております。靖国神社の首相参拝については色々な意見があって当然で、私自身は首相の参拝よりも中国・韓国の批判の方に無理(過去の被害を口実にした脅迫的態度)があるという考え方ですが、テロだけは許せるものではありません。私のブログでも靖国問題について「毒にも薬にもならない」所感を記事にしました。※1月2日、8月15日

投稿: 蔦旗(tsutapata)(rekishi-huukei) | 2006/08/17 22:03

ありがとうございました。

ホームページの記事、拝見しました。
二つの記事を並べて読んでみると実に示唆に富んでいます。
これが実態でしょうが、その実態を巧妙に悪用している輩が私には気になるのです。

放火事件後の、加藤紘一さんの対応はとても好感が持てました。
特に印象的だったのは、
政治家になって母親に迷惑をかけたと言っていたことです。
素直な人ですね。

いつかまた書きたいですが、
加藤の乱以来、私は失望していましたが、
少し好きになりました。
実は不思議と加藤さんとはどこかで細くつながりがあるのです。
お会いしたことはないのですが。

投稿: 佐藤修 | 2006/08/17 22:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30899/11391279

この記事へのトラックバック一覧です: ■靖国神社宮司の人間観:

« ■「貧しい豊かさ」と「豊かな貧しさ」 | トップページ | ■自民党総裁選挙の象徴性 »