■政治のパラダイムの見直し
小沢さんと安倍さんのメッセージを聴いたり読んだりしていて、大きな違いを感じます。
小沢さんは、投票に行き、議会民主主義制度を活かせと国民に呼びかけ、
安倍さんは損得を超えて、国のために尽くすことを呼びかけています。
それぞれがおかれている事情が、そこには反映していますが、
その根底にある発想の起点は正反対にあるように思います。
小沢さんが制度活用の勧めをメッセージしているのに対し、
安倍さんは制度に尽くすことをメッセージしています。
つまり小沢さんは個人起点であり、安倍さんは組織(制度)起点です。
新聞などの論調では、理念の安倍構想と制度の小沢構想といわれがちですが、
見かけ上はともかく、本質は逆ではないかと思います。
組織起点から個人起点へが、私の社会を見るときの基準座軸ですが、
小沢さんの論調にわずかとはいえ、その転換の兆しを感じます。
民主党にしっかりしたビジョンがないのが残念ではありますが、
時代は少しだけ前進するかもしれません。
いや前進させるために、何が出来るかを私自身も考えたいと思います。
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