■省の指示に従う義務
以前、雨森さんからたまには明るい楽しい話題を書くようにと言われているため、
何かいい話を書こうと思っているのですが、どうも楽しい話題が見つかりません。
困ったものです。
今日もまた、ネガティブな話です。
この頃、とても気になる政府・行政関係者の発言が増えています。
言葉尻を捉えた批判ではないかと言われそうなのですが、やはり気になります。
たとえば、昨日の朝日新聞に水俣病懇談会の提言に関する記事がありました。
そこにこういう記述があります。
(
環境省と委員との意見の対立の場面で)言うことをきかない委員には「環境相の要請を引き受けたのだから、省の指示に従う義務がある」と言い放った。
この懇談会は、環境大臣の私的懇談会ですから、
それがおかしいというわけではないのですが、しかし、とても気になります。
ちなみに、この懇談会の座長は有馬朗人さん(元文部大臣)、
提言の起草委員長は柳田邦夫さんで、元水俣市長の吉井さんも委員の一人です。
座長と起草委員との間の発想の格差はきっと大きかったでしょう。
この懇談会の議事録は面白いです。
「省の指示に従う義務」。とてもいやな言葉です。
こういう発言に、新聞やテレビで毎日のように接するのですが、私の感覚がおかしいのでしょうか。
権威や権力の指示に従って生きるのが賢明なのでしょうか。
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