■過剰摂取
過剰摂取の時代です。
なにしろ健康のためといって、散歩に精出す人がこれだけいる社会というのは極めておかしな社会です。
散歩を楽しみのためではなく、ダイエットのためというのは私にはなかなか納得できないことです。
しかし過剰摂取は何も食べ物だけに限られた話ではありません。
情報もまた過剰摂取の時代です。
好むと好まないとに関わらず、情報は毎日流れ込んできます。
私の自宅のパソコンの周りの混雑振りはもう大変です。
2~3日、気を許すと、すぐに書類の山ができます。
気をつけないと重要書類が山の下にうずもれて、対応を忘れてしまうことも少なくありません。
最近はオフィスではほとんど仕事をしなくなったので、ビジネスの資料も名刺もすべて自宅で処理していますので、まさに多様な書類が混在しています。
問題は入ってくる量と処理できる量の格差がかなり大きいことです。
もちろん入ってくる量のほうが多いのです。
これがもしお金であれば、私は大富豪になっているでしょう。
書籍も面白そうなのは購入しますが、読む時間はあまりとれません。
昔はそれなりの読書量でしたが、最近は急速に低下しています。
未読の新書が積まれていきます。
そのうち、読まずに書棚に入ります。
メールはさらにひどいです。
受信料のうち、その日に対応できるのがだいたい半分です。
残りは時間のある時に処理しますが、それでも毎日たまっていきます。
未処理が500件になると思い切って簡潔処理して削除します。
中には重要なメールもあるかもしれません。
しかし、ためていくと無限にたまりだします。
年に1回程度、すべてを削除してしまうくらいの蛮勇が必要です。
まあそんなわけで、私は情報面で過剰摂取状況に陥っています。
過剰摂取は決して健康状況ではありません。
情報未消化のまま人生を終えるのが確実になってきたのが残念です。
ともかく世界には面白い情報がまだまだたくさんあるのに、です。
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