■戦争を起こすのは簡単なこと
自民党総裁が決まりました。
メーリングリストでこんな言葉に触れました。
ヒトラーの右腕だったヘルマン・ゲーリングの言葉です。
「もちろん人々は戦争を欲しない。しかし結局は国の指導者が政策を決定する。そして人々をその政策に引きずりこむのは、実に簡単なことだ。それは民主政治だろうが、ファシズム独裁政治だろうが、議会政治だろうが、
共産主義独裁政治だろうが、変わりはない。反対の声があろうがなかろうが、人々が政治指導者の望むようになる簡単な方法とは・・・。
国が攻撃された、と彼らに告げればいいだけだ。それでも戦争回避を主張する者たちには、愛国心がないと批判すれば良い。そして国を更なる危険にさらすこと、これだけで充分だ。」
(森田ゆり著『子どもが出会う犯罪と暴力』NHK出版、34ページより)
困難な時期には必ずといっていいほど、こうした「愛国心」好きの、内容のない指導者が出てきます。
そして古代ローマは滅びました。
パンとサーカスにうつつを抜かしていた大衆は天の裁きを受けることになりますが、裁きの罪を償うのは彼らの子供や孫でした。
心が痛みます。
今日はテレビを見る気がしませんでした。
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コメント
天皇神政が始まりそうなので考えるに、農地改革はお雇い外国人、農地解放や財閥解体はGHQ、
そうした意味で日本人は近代化を自分自身でやったというより他人が作ったレールを走ってきたと思う。
天皇神も戦後、自分たちで払拭したわけではないから、復活するのだとおもう。
そして天皇神聖がまたアメリカに叩かれて、戦後と同じ過程が再び循環する、ということを繰り返す。
根本的に科学技術的なこと以外は進歩しない国民なんだろうとおもう。
投稿: tabata | 2006/09/21 13:18