■国会(の議論)の存在価値
少しだけ時間ができたので衆議院の予算委員会の実況を1時間ほど見ました。
枝野さんと志位さんの部分です。
枝野さんの指摘は経済問題でした。
最初は太田弘子大臣が答弁しましたが、的確な答弁でした。
太田さんとは昔研究会でご一緒したりしたことがありますが、
高市さんや小池さんとは違う姿を感じさせてくれました。
枝野さんの指摘にうなずいていたのも印象的でした。
また枝野さんの質問画面の後ろには、
早稲田商店会のいなげやの店主、安井議員の姿が映っていました。
安井さんはきっと枝野さんの指摘に同感されていたと思います。
安井さんには山形のリサイクル商店街サミットに来てもらいましたが、とても誠実な生活者です。
きっと政治の世界にあきれているのではないかとも思います。
志位さんは歴史観をテーマにしました。
総理の答弁は相変わらず「自分の言葉」のない答弁でした。
コンピューターの合成音声のようにも聞こえましたし、
「麻原答弁」を思い出すほどのむなしさも感じました。
こんなブログがありました。
『美しい国へ』を読んでしまった。(しかし 私もかなり暇だなぁ~~~。)あまりに簡単で内容の無い情緒的な世間話本だったので 1時間で読めてしまった。 ところで、『美しい国へ』を記したこの人は 頭が少し弱いのだろうか。とにかく彼の致命的な欠陥は数字に弱いことである。実に納得してしまいました。
いずれにしろ、コミュニケーションは全く存在していない答弁でした。
政治討論とは一方的な発言の応酬でしかありません。
彼らにはコミュニケーションしようなどという発想はないのでしょうか。
せっかく莫大な費用をかけて行なう議論であれば、もっと建設的な議論をしてほしいものです。
批判と弁解は何の役にも立ちません。
議論してお互いの考えを見直していく。
コミュニケーションとは、議論とは、まずは自らを変えることです。
その姿勢がないのであれば、国会は不要な存在です。
国会の議論を聞いているといつもそう思います。
日本では議論とは対立や説得だと勘違いしている人が多すぎるようです。
国会中継を見るといつもむなしくなります。
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