■天の声に従わなければいじめにあって死に追いやられる時代
宮崎談合事件で関係者が、天の声に従わなければ生きていけなかった、という趣旨の発言をしていました。
天の声とは、いうまでもなく「お上の声」です。
知事や首長、あるいは政治家の一声で、道理に反する落札が行われても、それに異を唱えては生きていけないというのが建設業界の常識でした。
いや、今でも常識なのでしょう。
そうした構造や「常識」は日本社会を覆っています。
たとえば、郵政民営化を進める「時の権力者」に異を唱えると政治家としては生きていけなくなることを私たちは今見せられています。
関係者双方の無様さは見るに耐えないほどですが、それが現実なのでしょう。
異を唱えることが許されない状況をつくることは、私には犯罪的行為としか思えません。
やや飛躍があるかもしれませんが、子どもたちのいじめと自殺を支援する状況を作っているとしか思えません。
そう思いたくなりたいほど、醜い動きが今の政治家の言動です。
私たちの代表である政治家には、もっと胸をはった生き方をしてほしいものです。
「お上の声」を「天の声」などと思わずに、本当の天の声を聴いてほしいですね。
天の声は、お上の声とちがって、私たち一人ひとりの生を支えてくれるはずです。
学校でのいじめや自殺がまた話題になっていますが、
子どもたちの世界は私たち大人の生き方の相似形でしかありません。
正すべきは私たち大人の生き方ではないかと思います。
お上の声を天の声などと勘違いする愚挙は避けたいものです。
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