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2006/12/15

■松坂選手の61億円の使途

私は野球が好きではありません。
ですから、そう思うのかもしれませんが、
松坂選手の契約金が61億円という数字にはとても哀しい思いがします。
ニュースを見ていた女房は、
その一部を飢餓に苦しむ人たちや世界が抱える問題に寄付してほしいとつぶやきました。
松坂選手の家族思いはわかるとしても、
10回の渡米費用や生活支援費といったことしか頭にないのだろうか。
61億円のほんの一部を提供するだけで、たくさんの人が救えるだろうに、というのです。

全く、同感です。
松坂選手の人格を疑うわけではありませんが、友達にはなりたくない人です。
まあ、これは単なるひがみに聞こえるかもしれませんが(まあその要素もあるのですが)、
こういうニュースが多すぎます。
日本は完全に守銭奴の人たちの国になってしまいました。
その一因が、有名人の所得の急上昇です。
有名人だけではなく、企業経営者の報酬も急上昇しています。
そうした動きが、企業を蝕んでいることもまた否定できないでしょう。

格差が広がったかどうかという議論がありますが、そんな議論は無意味です。
格差が価値を持つ社会になったことは紛れもない事実です。
それが大きな問題を起こしていくこともまた間違いないでしょう。
ビル・ゲイツのように、億単位の資金を自らの小さな満足のためにではなく、
もっと大きな幸せのために無条件で寄付する日本人はいないのでしょうか。

もし私に3億円くれたら、コムケア活動が思う存分展開できるのですが。
松坂さんは3億円くれないでしょうか。
そうしたら、不承不承ですが、友だちになってもいいのですが。
いや野球が好きになってもいいのですが。

あれれ。
どうやら守銭奴菌は、私までも蝕みつつあるようです。
困ったものです。

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