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2006/12/26

■姉歯事件の決着

耐震偽装事件の判決は姉歯被告の懲役5年で決着がつきました。
まさに大山鳴動ねずみ一匹です。
何が変わったのでしょうか。
こんなことをいうと顰蹙を買うでしょうが、この事件のおかげで悲惨な事件が未然に防げたともいえますし、杜撰な行政の検査体制が明確になったわけですから、姉歯被告に感謝しなければいけない面もあるような気がします。
少なくとも問題発覚の発端をつくったイーホームズの藤田社長には感謝したいという気にもなります。
しかし、きっとそうなっては困る人たちがいたのでしょうね。
問題は完全にすりかえられたような気がします。
いつも悪人はつくられるものなのです。
そしてキリストのように罪を背負っていくわけです。
もちろん姉歯被告や藤田社長が悪事を働いたことは否定できませんし、それに応じた罰を受けるのも当然です。
しかし、その一方でもっと悪質な罪を犯しながら、罰も受けずにいる人たちのあまりの多さに、なかなか納得できる気にはなりません。
しかも、これほどまでに責任を負わないのが行政であり公共機関であることが明白になってきているのに、なおまだ「お上信仰」はゆるぎません。
お上につながる人たちは、お互いに守りあっていますから、よほどの正義感がなければ罰せられることはないでしょう。
不条理な社会です。
閻魔様にしっかりと見ておいてほしいものです。
こうした事件の判決が出るたびに、割り切れない気分になってしまいます。

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