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2007/01/24

■そのまんま東さん知事就任への賛否

■そのまんま東さん知事就任への賛否(2007年1月24日)
そのまんま東さんが宮崎県の知事になりました。
出馬した時に私は大きな違和感を持ちましたが、
最近の報道情報から時間をかけてしっかりと取り組まれてきたことを知りました。
しかし、にもかかわらず違和感は消えませんでした。

今日、家族でテレビを見ながら、もし私が県の職員で突然に彼が知事としてやってきたら、おそらく辞表を出すだろうと、ついつい発言してしまいました。
テレビでは、東さんの挨拶を神妙に聞いている県庁職員の姿が映っていましたので、ついでにこの人たちも心の底ではそう思っているだろうなと、これまた余分なことを言ってしまいました。
その途端、女房と2人の娘から手厳しい反論が出てきました。
タレントという職業を差別している。
目線が高くて、自分だけが正しいと思っているのではないか。
この数年の彼のまじめな取り組みを知っているのか。
職員の気持ちまで決め付けるのは傲慢だ。
などなど。
いやはや、徹底的に3人からやり込められました。
30分近くの大論争になってしまいましたが、結論的には私が完敗してしまいました。
かなりむきになって反論してしまったのですが、女房からもう少し冷静になったらといわれました。
冷静になるまで10分くらいかかりました。
いやはや困ったものです。
わずかに賛成してもらったのは、お父さんなら辞めるだろう、ということだけでしたが、それも私への批判的な意味での賛成です。私の生き方への批判のようにも聞こえました。
父親の権威はどうやらまた大きくダウンしてしまいました。いやはや。

ところで、私の違和感の理由は、テレビで大きな影響力を発揮できる立場にいた時に、何をしていたかということと、これから立ち向かおうという仕事への思いの格差なのです。
タレントが悪いわけではありませんが、もし世直しや社会変革を考えるのであれば、それぞれの立場でできることはたくさんあります。
特にメディアでメッセージを送れる立場にある人たちが、もし「政治」への関心を持っているのであれば、自らのテレビでの言動に思いを込めるべきです。
そして行動を起こすべきです。
テレビの番組でも、充分に社会活動も政治活動もできると思うのです。
しかし、先ずタレントで知名度を上げてから、政治の世界に入るという発想は、どこかに違和感をもってしまいます。
タレントという職業を蔑視しているわけではありません。
タレントでも知事でも政治家でもキャスターでも、それぞれの分野でもっと誠実に、真剣に、社会活動をし、政治活動をしてほしいと思うのです。
娘が、タレントが政治家になるのよりも、政治家がテレビでタレントまがいをしているほうが問題ではないかといいました。もちろん私もそう思います。
タレント議員よりも、議員タレントのほうが、私にも違和感は大きいことは、これまでも書いたことがあります。
しかし、有名なタレントが選挙に出ることには大きな違和感があります。
どう考えてもフェアな選挙にはならないような気がするのです。
みなさんはどうお考えでしょうか。

ちなみに、宮崎県民の選択は納得できます。
私も県民であれば、そのまんま東さんに投票したでしょう。
しかし、県庁職員であれば、・・・・・。
冷静に考えると、迷いますね。
この文章を書き出したときには、まだ辞めると書ききるつもりだったのですが。

とここまで書いたところに、女房がやってきました。
辞めるよりも、新しい風を起こしたいのならば、
知事を活かす努力をすることこそが、あなたがいつも言っていることではないのか。
というのです。
はい、そうでした。忘れていました。
事実をきちんと受け止め、変えられない事実は活かしていくこと
それが私の目指す生き方でした。
言っていることとやっていることが違うと、また娘たちから糾弾されそうです。

というわけで、今日は娘たちと女房に教えられました。
このブログも、どうやら私の一人よがり記事が多いかもしれませんね。
自信をなくしそうです。

ところがよくしたもの?で、夕方、ある大企業の部長からメールが来ました。
そこにこう書いてあるのです。

CWSプライベートを81歳になる私の父に読ませたところ、感激していました。 これからも思っていること、怒っていること、考えていることをどんどん載せてください。父とともに楽しみにしております。
すぐその気になるのが、私の良いところです。 懲りずに書き続けることにします。はい。

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政治時評」カテゴリの記事

コメント

家庭内に健全な「批判勢力」をお持ちの佐藤さんを、羨ましく思います。また、その「批判勢力」の親玉である奥様がお元気そうで嬉しく拝読しました。

ただ、本件に関しては、私は佐藤さんの応援団です。私も、新知事には違和感を覚えます。それは、彼がタレントだからではありません。タレントとして中途半端な人だと思うからです。独自の芸風を確立したわけではなく、何かを成し遂げたわけでもありません。言い換えれば、優れた仕事をした人ではありません。

そしてそれ以上に、人品骨柄に疑問を持ちます。過去の行為が裏付けていますし、それは「最近の努力」により簡単に変わるとは思えません。偏見でしょうが、顔にもそのことが表れています。

仕事は中途半端、人間性にも疑問となると、どこにリーダーとしての資質を見つけ出したら良いのでしょうか。政治家であれ、経営者であれ、「インテグリティ」に疑問のある人を、私はリーダーとしては認めたくはありません。

投稿: 西浦 裕二 | 2007/01/24 22:39

西浦さん
ありがとうございます。
最近は気を回復する目的もあって、また毎日書き出しました。

我が家の批判勢力はかなり厳しいのです。
いつも孤軍奮闘なのです。いやはや。

宮崎県新知事の話ですが、
私もその2点がポイントです。
リーダーになる人は、生き方がすべてです。
過去の生き方も含めてです。
西浦さんのコメントを家族に見せて、勢力挽回?に取り組みます。

ところで、新知事は、鳥インフルエンザ問題で現場にでかけ、政策決定にかかわりだしていますが、これにも違和感を感じています。
その理由はまだ説明できないのですが、どこかおかしいように思います。
これは東さんがおかしいというのではなく、行政機構の仕組みやマスコミ報道の仕方がおかしいと感じているのですが。

投稿: 佐藤修 | 2007/01/25 07:44

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» ついに我らがそのまんま大先生がっ! [ハラキリロマン]
宮崎を統べてくださる日がおとずれましたぞっ! [続きを読む]

受信: 2007/01/24 16:38

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