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2007/02/17

■不法と違法

アミネ事件の決着は私にはなかなか納得できませんが、一家にとっては最悪の事態は避けられたのかもしれません。
アミネ一家を支援してきているAPFSから次のようなメールが届きました。

アミネさん一家のようなケースは後をたちません。 私たちAPFSは今後とも長期にわたり日本で暮らした非正規滞在者の合法化-在留特別許可取得のため全力を尽くしていく所存です。
「非正規滞在者」。 新聞などでは「不法滞在」と書かれています。

今朝の朝日新聞に、「違法スレスレ 銀行セールス」という記事が出ていました。
銀行は最近、定期預金の満期直前の顧客を狙って、年金保険などの販売をしているのだそうですが、これは顧客情報を保険販売に使うこと禁じている法律に違反していないのかどうか、微妙なのだそうです。
違反しているのは明らかだと思いますが、アミネ一家とは違い銀行は黒でも白といえるほどの力があるのかもしれません。

ところで、「不法」と「違法」とはどう違うのかが気になってきました。

集英社の国語辞典によれば、「不法」は法に反すること、人の道に背くこと。「違法」とは法律に背くこと。とあります。
「法」と「法律」の違いもありますが、どうやら「不法」のほうが実体的な生活概念、「違法」は規制的な管理概念のようです。
そういう視点で、改めてアミネ問題を考えると、やはり納得は出来ません。
不法行為なのでしょうか。

「不正」「非行」という言葉もあります。
これも前者は実体概念、後者は管理概念だと思いながら、辞書を調べてみました。
同じ辞書によれば、「非行」とは不正な行い、特に青少年の社会規範・法律に反する行為、とあります。「不正」は道義上または法律的に正しくないこと、とあります。
私は「非行」ということばは管理概念の言葉と思っていましたが、不正と同じような意味のようです。

どうでもいいような話を書いてしまいましたが、
こうした言葉を私たちはもっとしっかりと理解しておくべきではないかと、改めて思いました。
言葉で私たちの意識は大きく変えられてしまうからです。
言葉をたくみに操る権力者には注意しなければいけません。

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