■徳治国家・法治国家・金治国家
松岡議員に関することで、一番気になるのは、法律(制度)にしたがってやっているのでいいという本人や首相の答弁です。
昨日書いた電力会社も、ホリエモンや村上ファンドもそうですが、経済的な「事件」を起こした当事者がよく弁解に使う理由の一つです。
日本は法治国家ですから、法に従えばいいということのようですが、これに関しては以前も何回か書きました。
「法治国家」とは何なのか。
大切なのは、言葉の定義ではなく、言葉の使い方かもしれません。
法治国家に対して、徳治国家という言葉があります。
しかし、これは対立概念ではありません。
徳が廃れた国家であればこそ、法に頼らなければいけないのではなく、徳があればこそ、法が生きてくると考えるべきでしょう。
言い換えれば、徳がなければ法は、徳を蹴落とす手段になりかねないのです。
最近の日本は、すでにそうなりつつあるのかもしれません。
徳治国家に対しては、金治国家という言い方があるかもしれません。
しかし金(カネ)もまた法と同じく、徳があればこそ生きてくる手段です。
徳を切り捨てた金の横行が目立つ社会は長くは続くことはないでしょう。
徳と法と金。
みなさんは何にしたがって生きていますか。
私はなんでしょうか。
いずれもどうもぴんときません。
人間の生き方を決める、もっと大切なものがありそうです。
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