■おふくろさん騒動に思うこと
森進一と川内康範のおふくろさん騒動がますます大きくなっています。
先日、川内さんが住んでいた三沢市に行った時に、その話を聞いたのですが、まさかここまで大きな問題になるとは思っていませんでした。
これもまた、今の社会を象徴しています。
私自身は、知的所有権という概念にはあまりなじめない人間なのですが、
問題の本質はたぶんそんな話ではないのでしょう。
人と人との付き合い方の基本的な姿勢にあるのではないかと勝手に推測しています。
そういう視点では、川内さんの発言の後ろにあるメッセージに共感してしまいます。
世の中の争いの多くは、ちょっとした考えのずれから始まります。
その小さなずれが、バタフライ効果のように、大きな違いを生み出していきます。
その違いが小さなうちは、お互いに見過ごすか、自分に都合よく理解し問題視しないことがほとんどです。
しかし、その間にそのどちらかにストレスがたまっていきます。
それが閾値を超えると爆発してしまうのでしょう。
そうなるともはや論理の話ではないですから、論理的な解決策は逆効果です。
まあ今回の事件ほど大きくはなくても、こうしたことは誰もがきっと経験していることでしょう。
人の付き合いの範囲が拡大し、時間も忙しくなってくると、誰にも起こりえる話です。
決して他人事ではありません。
みなさんの周りは大丈夫でしょうか。
私の周りは、・・・・、かなり心配です。
私自身の生き方の粗雑さに、この頃、改めて反省をしているところです。
それにしても、日本の社会の支えであった「人のつながり」がどんどんと壊れてしまっている流れを早く反転させなければいけません。
いまの「構造改革」は社会を壊すだけの改革でしかありません。
この数年で失ったものの大きさに、そろそろ気づくべきでしょう。
そう思えてなりません。
| 固定リンク
「社会時評」カテゴリの記事
- ■山野浩一さんの「花と機械とゲシタルト」の世界(2023.03.29)
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
- ■月収5万円でも豊かに暮らせる社会(2023.01.09)
- ■見たいものだけしか見ない生き方から抜け出さないと善い生き方にはたどり着けない(2022.12.13)
- ■「宗教2世」?(2022.12.09)
コメント