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2007/03/02

■自殺は卑怯という言葉

先日の朝日新聞の投書欄に、「『自殺は卑怯』胸に残る一言」と題して、命よりも大切なものはないという信念を持って生きよう、という投書がありました。
それに関して、昨日、息子を自殺で失った母親から、「「自殺は卑怯」冷酷な言葉だ」と題して、「意見はもっともだが、私たち遺族にとってはつらすぎる」という投書が寄せられていました。

いずれの人も、何とか自殺を止めたいという思いでは一致しているはずですが、言葉の受け止め方は全く違ってきます。
立場が違うと同じ言葉が全く違った意味を持ってきます。
ですから、相手の立場になって考えることが大切ですが、実際には限界があります。
とりわけ自殺のような問題は、決して当事者にはなりえないのです。
そして、お互いの善意が、お互いの不幸を生み出してしまうことも少なくありません。
私たちは、気づかないうちに、まわりの人を傷つけていることがあるのかもしれません。
言葉とは、本当に難しいものです。
バベルの塔の教訓を、私たちはもっと学ばなければいけないのかもしれません。

昨日投書された方は、最後にこう書いています。

昨年10月、自殺対策基本法が施行された。年間約3万人の自殺者を出す日本の状況を直視することが、故人への批判よりも重要だ。

本当にそう思います。
毎年3万人以上の人が自らの命を絶つというような状況は何とかして変えていかなければならないと思います。
その状況を作り出しているのは、私たち一人ひとりの生き方だとしたら、変えられないはずがないのですから。

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